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聞き上手は聞く力を持っているもの

●女性は独身者と既婚者とではまるで違う

 女性作家は独身者と既婚者とではまるで違う。この違いは若い時には気付かない。しかし或る程度の年齢になると気付いてしまうのである。結論から言ってしまうと、独身の女性作家は自立していない。既婚の女性作家は自立している。

 女性の場合、結婚というのが自立にとって最も重要なものなのである。女性は結婚しない限り自立できない。尤も結婚すればいいというだけではなく、結婚してきちんと自分の両親から離れていかなければならないのだ。そうしないと結婚しても自立できないのである。

 今回紹介するのは「阿川佐和子」の『聞く力』という本なのであるが、阿川佐和子は非婚を主張して結婚しなかったのではなく、お見合いを散々繰り返しての独身なので、結婚には縁がなかったということなのである。こういう女性作家が書いた本にそんなに悪い本はないであろう。かといって物凄く価値ある本をというわけではない。

      聞く力

 女性が独身を貫いてしまった場合、とにかく1つの職業に秀でない限り話にならない。結婚せず仕事に全エネルギーを集中できた分、その1つの職業で成功し、トップレベルに入ってこなければ、その女性は真剣に仕事をやっていなかったということになるのだ。

 阿川佐和子はテレビタレントとして活躍し、『週刊文春』では『阿川佐和子のこの人に会いたい』というコーナーを持ち、人気を博している。インタビュアーとしては日本で第一人者といってもいいので、まあ、一応はその話を聞いてみるのも良いかもしれない。

●聞き上手とは?

①面白そうに聞く

 聞き上手な人というのは「面白そうに聞く」からこそ、インタビューされる相手は自分の話をどんどんしてくれるのである。これは本当にそうで、インタビューとかでなくても、普通の会話だって、相手が詰まらなさそうに聞いていれば、こっちはいずれ何も喋らなくなってしまうものなのである。

 時折、インタビュアーで勘違いしている人がいて、仏頂面で質問し、相手の顔を見ることもなく、必死になってノートにメモしたりする人がいる。こういうのは新聞記者に非常に多いのだが、このため新聞のインタビューの記事は悲しいまでに全く詰まらない。インタビューの基本がまるで出来ていないのであろう。

②質問を絞り込む

 聞き上手になるためには質問を絞り込むことが絶対に必要である。質問はメインとなる質問が1本で、予備として2本用意しておき、合計3本に絞り込むべきなのである。幾らインタビューだからといって、あれこれ質問されては、答える方が嫌になってしまうし、インタビューの記事だって何が言いたいのか解らないものになってしまうかrだ。

 俺のブログでも、俺にあれこれ質問してくる人がいるものだが、そんなに多くの質問をされれば、俺だって答えに困るし、たとえ答えたとしても効果が少なくなってしまうのだ。これは価値ある会話に慣れていない人がすることなのであって、質問を絞り込むことによって、会話の価値を上げて行く努力を日々の生活でしておくべきなのである。

③疑問を大事にする

 聞き上手な人とは会話の中での疑問を大事にする人である。インタビュアーが事前に用意してきた質問に答えて貰うだけなら、わざわざ会ってインタビューを受ける必要性はないのだ。紙面での回答だっていいのである。会ってインタビューを受ける以上、質問以上の何かをすべきなのである。

 インタビューの中で「あれ?」と思ったことを質問してみると、意外や意外、その質問から会話の流れが大きく変わり、相手は思わぬことを喋って来るものなのである。まあ、こういうことができれば、価値あるインタビューとなるものなのである。

●会話はナマモノ

 会話がナマモノなのである。会話は相手次第でどうにでも変わってしまうものなのである。自分がこのようなインタビューにしたいと思っても、相手の話が思わぬ方向に走ってしまえば、それについていかなければならないのである。インタビューはそれはそれでいいのである。

 会話の面白さは実は「脱線」にあったりする。会話本体の話とは違うのに、些細なことで話が脱線してしまい、その脱線話が大いに膨らんでしまうのである。これは相手が会話を楽しんでくれた証拠なのであって、脱線が起これば会話は成功したと見ていいのだ。

 しかし気をつけるべきはその脱線話を元に戻すことなのである。脱線しっ放しではインタビューの辻褄が合わなくなってしまうからだ。作家同士の対談では時折これが当たり前のように起こってくる。両者とも会話慣れしていないので、脱線話をして、その脱線話を元に戻すということをしないのである。

 会話で気をつけるべきは、「お決まりの話にならないようにする」ということなのである。インタビューを受けるということは、確かにお金を貰ってはいるのだが、そのお金は安く、貴重な時間を使って行っているのである。それなのにお決まりの話になってしまったら、明らかに大損になってしまうものなのである。

 なぜ話が巧く展開していかないのかといえば、それはインタビュアーが知ったかぶりをしているからなのである。インタビューを受ける者からすれば、インタビュアーが知ったかぶりをしているのは、恐ろしいほどまでに良く見えるものなのである。インタッビュアーがイデオロギッシュな人だと、必ずと言っていいくらいに知ったかぶりをしてくるので、そういうインタビュー記事は読まないようにした方が良い。

●話し易さと聞き易さ

①服装

 会話ではそれを補完するものとして、服装が大事なのである。会話は第一印象で決まるものなので、服装をきちんとしていない以上、どうにもならないのである。服装は男女平等ではなく、男性は大概紳士服を着て来るから、女性の方が服装を変えて変化を与えなければならないのだ。著者が女性である以上、服装の話が出て来た。

②相槌を打つ

 会話をしている時は、相槌を打つべきなのである。相槌を打たれれば、相手だってもっと話そうと思うようになるのだ。無表情で話を聞かれていては、相手だってもうこれ以上話をしたくなくなってしまうのだ。会話の中で体の動きがある人は会話を弾まさせる人であるのだ。

③オウム返し

 オウム返しは会話では必須テクニックと言っていい。オウム返しをすると、相手は自分の話に同意してくれたと勘違いしてしまい、どんどん話して行くようになるからだ。逆にオウム返しがないと、相手はそんなに喋ってこないものなのである。

④相手のテンポ

 会話は相手のテンポに合わせるということも必要である。相手によって会話のスピードが物凄く遅かったり、物凄く速かったりするのだ。相手が誰であっても同じテンポで話す人は、たとえその話がどんなに面白くても、会話が下手糞なのである。

⑤話は具体性が必要

 会話というのは抽象的になってはならない。必ず具体的な話をしなければならないのだ。具体的な話ができない人は、物事を良く見ていない人なのである。そして具体的な話をさせないようなインタビュアーはインタビューをする資格がないのだ。

●聞く力を鍛えるには老人の話を聞け

 「聞く力」というのは自分が努力してつけることができるのだろうか? 恐らくつけることはできない。聞く力の大半は幼少の頃に決まってしまうものなのである。子供の頃に両親と充分に話す機会があったからこそ、その人は大きくなって聞く力を持つことができるにである。

 その際、多少問題がある。

 女の子の場合、父親と会話しなくてもダメだが、父親と会話し過ぎてもダメなのである。女の子であるなら会話の量は母親とする会話の量よりも父親の会話の量は少なくしなければならないのだ。この鉄則に違反してしまいと、女の子は大人になっても結婚しなくなってしまうのである。

 阿川佐和子も結婚できなかったのだが、この『聞く力』という本の最後にはなぜだか彼女の父親の話が出て来る。女性が書いた本で父親の話が出て来たら、この著者は父親から自立していないと考えた方がいい。自分が父親から自立していないからこそ、父親に執着するのである。

 阿川佐和子の父親は作家の阿川弘之なのであるが、この父親、自分の娘に青山霊園にあった墓石に刻まれた「南佐和子」から取り、その名前を使って名付けてしまったのである。こういう父親はどう考えても狂人の部類に入るのであって、阿川佐和子がどうやったとしても父性愛を貰うことは難しいであろう。

 両親と会話して聞く力の基本ができたのなら、老人たちの話を聞くことだ。老人は同じ話を何度もするので、それで脳に他人の話を聞く回路ができあがり、会話が巧くなるのである。成人する前までに老人と会話することは想像以上に大事なことなのである。

 大人になってから聞く力を高めるためには、とにかく結婚して子供を産み育てるべきなのである。子供は最初喋れないものだし、それが徐々に喋れるようになるのだ。そういう子供を相手にするからこそ、いい会話ができるようになるものなのである。

 阿川佐和子は結婚せず、子供がいないから、その辺りのことが解っていないのである。だから遂々喋り過ぎてしまうのである。考えてみれば黒柳徹子も同じことをやっている。会話は達者かもしれないが、本当に価値のある会話しているわけはないのだ。絶対に阿川佐和子著『聞く力』を鵜呑みしてはならないのだ。

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コメント

タマティーさま
お忙しい中また夏バテのところ、面白い記事をありがとうございます。
阿川さんの本は、売れていますがどうも読む気にならなくて。
TBSでサワコの朝というトーク番組をやっているのですが、そうじゃなくてこういうこと聞いたらいいのに!と勝手に思って見てました。
黒柳さんのゲストに対するリサーチは、すごいものですが一方的にまくしたてて聞いてる感じがしますね。
作家の娘といえば、壇ふみさんや斎藤由香さんも未婚ですね。
斎藤さんのお父様は『どくとるまんぼう』シリーズで有名な北杜夫さんです。
お嬢さんが書いた本には、やっぱりお父様がでてきます。
そして、由香さんが大人になっても『パパ』って呼んでいるのです。
自立してないというか、うーん大人の礼儀として人前でも『パパ』は言わないものでは?と疑問にもちました。

親戚の子供を相手に話を聞くとおもしろいですね。
大人にはない発想があるから、聞いていて楽しいです。
私は、接客業をするようになってから、相手の話をうまく引き出せるようになった気がします。


そうそう、余計なお世話だと思いますが、お盆の時期は記事の更新をしなくてもよいのではないでしょうか?
たまには、ゆっくり休んでくださいね。

投稿: 明子 | 2013年8月 7日 (水) 11時10分

明子さん、タマティーも「サワコの朝」には不満ですよ。
朝の番組なんだから、もっと内容を濃くして欲しいですね。
それと今回紹介した本は、お金を出して買うよりも、図書館で借りた方がいい物です。
内容は半分くらい良いんだけど、残りの半分にはかなりの問題点があります。

既に御盆用に特別な記事を3連発用意しているのですが、明子さんのお勧めに従って休みましょう。
確かに最近は暑いです。

投稿: タマティー | 2013年8月 8日 (木) 07時03分

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