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完璧を期すよりも、合格点を目指せ

●完璧な仕事は誰がやってもできない

 勉強をする時でも、仕事をする時でも、完璧主義に走る者が必ず出て来る。勉強とか仕事とかは成果を出せばいいものなのに、完璧にこなすことに走ってしまい、無駄なことを延々とやりまくることになるのだ。勉強に於いても仕事に於いても完璧主義は敵なのである。

 完璧な勉強とか完璧な仕事は、誰がやってもできない。人間の脳がそうなっているからだ。人間の脳がそうなっているのに、無理矢理にやっても絶対に完璧な物を作り上げることはできないのだ。完璧主義に走ると、結局、勉強も仕事もダメになってしまうものだが、それは当然のことなのである。

 「80対20の法則」によれば、如何なる勉強も仕事もその完成度は80%が最大値なのであって、それ以上に上げることはできないのだ。人間はどんなに勉強してもどこかに解らないことがある。人間はどんなに仕事をしてもどこかに自分が出来切れない所がある。そういうことは次にチャレンジすればいいのであって、今やることではないのだ。

 しかし恐ろしいことに、学校での成績が良かった人ほど完璧主義に走る傾向がある。学校で出される問題は全て答えがあり、完璧にやることができるのではないかと錯覚してしまうのである。だからこそ学校では成績が良かったのに、いざ世の中に出してみると全く使い物にならない人物たちが大量に出て来るのである。

 学校教育で文武両道が唱えられるのは、人間は勉強だけをやっていると碌でもない人間を作り出してしまう危険性があるからだ。尤もスポーツだけをやらしても碌でもない人間を作り出してしまう。そこで学問と武道の双方をやることで人間の精神や肉体がおかしくならないように配慮するのである。

●目指すべきは「合格点」

 勉強でも仕事でも合格点を出せばいい。合格点とは「50点以上」なのであって、勉強も仕事も半分以上理解したり、半分以上やってしまうことが大事なのである。満点を出すという考えを持つのではなく、「平均点以上出すという発想」を持つようにすることだ。

 なぜ平均点以上なら良いのかというのなら、その程度の勉強や仕事でなら次に行けるからだ。平均点以下だと次に行けず、もう一度やり直さなければならない。勉強も仕事もどんどんこなしていけばいいのであって、勉強量や仕事量が足りないと問題が出て来るものなのである。

 逆に言えば平均点以下ではダメということなのである。学校の勉強でどう勉強しても平均点以上に行けないのなら、勉強を頑張るよりはスポーツを頑張るようにすればいい。仕事で平均点以上に行けないのなら、転職を考えた方がいい。その仕事に向いていないのだ。

 物凄くきつい事実なのかもしれないが、如何なる学校も生徒たちの半数を切り捨てることをやっているのである。生徒たちの半数はバカなのである。優秀な生徒たちは生徒たちの半分しかいないのであって、その者たちによって学校はリードされていくのである。

 会社でもそうで、会社員の半分以下は使い物にならない連中なのである。使い物になるのは半数しかいないのだ。だから仕事をするなら平均点以上を出して使い物になる方に入り込むべきなのである。自分が使い物になっていないと解ったのなら、とっととその会社を辞めてしまい、他の会社を探すべきなのである。

●仕事を出した後に追加していけばいい

 完成度が50%の仕事は「本当にそれでいいの?」と思ってしまうものだが、仕事を出した後に追加していけばいいのである。仕事が半分出来た時に、「こんなんでいいでしょうか?」と仕事の依頼者に訊けば、仕事の依頼者は自分の要望を何かしら言って来るので、今度はその注文に応ればいいのだ。

 追加によって仕事の出来が断然に良くなるのである。このことは「80対20の法則」を使えば巧く説明できる。仕事を一発でこなそうとする人は自分がどんなに努力した所で効果は0%になってしまうのだ。ところが仕事を二回に分けて行おうとするものは、効果が190%に達してしまうのである。

 世の中は実に不思議なもので、この追加注文を殆どの人たちがやろうとしないのだ。誰も彼もが一発で注文をこなそうとしてしまうのである。このため追加注文の重要性に気付いた者は「圧勝」と言う形で勝利することができてしまうのである。

 別に仕事というのは全力でやる必要性はないのだ。自分がどんなに全力でやった所で、自分が望む成果を出せないのだ。成果は相手の要望を訊いてから決まるのであって、相手が追加注文を出して来たら、後は猛スピードでこなしていけばいいのである。

 いい仕事とはとにかく依頼者との連絡を絶やさないようにすることなのである。依頼者は簡単な仕事なら1回で終えようとするが、そうでない物は追加注文して来るものなのである。だから何度も連絡して、その追加注文を訊いていけばいいのだ。面倒臭いかもしれないが、そういう事をするからこそ、仕事をきちんとやり遂げることができるのである。

●時間が見えているか?

 成果を上げるために、勉強の仕方や仕事の仕方を整えて行くことは実に大事なことだ。しかしそうやって整えていっても、ただ単に効率の良いことだけを求めてしまい、本当に自分が望む成果を出せるようになったかというと、それは大いに疑問なのだ。

 多くの人々は「効率」だけを要求し、「時間」という物が見えてないのだ。勉強や仕事は効率を良すぎると、新たな手を打てなくなるという弊害が出て来る。逆に勉強や仕事の効率が悪い人に限って新たな手を打ち易いという現象が出て来るのだ。

 勉強や仕事で大事なことは効率を高めることではなく、生産性を上げて行くことなのである。自分がやっている勉強や仕事に対して高い生産性があればこそ、次から次へと勉強や仕事をこなして行くことができるのである。生産性を高めるためには、なんといっても時間という軸が見えてなければならないのだ。

 どんなに大きな仕事であっても、それを一発で処理するのは無理があるが、それを小分けにしてしまえば処理が可能なのである。ピラミッドを1日で建てろと言われても無理だが、ピラミッドを10年かけて作れと言われれば作ることが可能になるのだ。

 人類が文明を作り出したのも、文明を発展させていったのも、全てはこれなのである。何度も何度も勉強や仕事をし続けて来たからこそ、文明は誕生し、発展し続けてきたのである。人間は学校で教育を受けてしまうと、完璧主義に走る傾向があるので、それで学校教育が充実すればするほど、完璧主義者が大量発生して来ることになるのだ。

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コメント

こんにちは、タマティー様ヽ(´▽`)/
コメントはご無沙汰しておりましたが、夫婦で読ませて頂いております。おかげさまで家族5人皆元気にしております。

この度、小6の娘の事でご相談です。
娘は、はっきり申し上げまして平均点以下です(泣)
特に算数が弱く、数字を見ただけで拒絶反応を起こします・・・

その他国語の文章問題・社会・理科と苦手科目は多く・・・
得意なのは漢字のみ!です(なぜか漢検4級、もうすぐ3級も受かりそう)。

理由はおそらく私が三女が産まれるまでずっと仕事をしてきて、子育てにも家事にも怠慢でしたので、当然の結果と思っています   (ノ_-。)

来年4月から公立中学に入学ですが、また英語も増えますし、冬休み・3学期・春休みでどれだけ親子で向き合って小学校の復習ができるかにかかっているかと思っております。

私はちなみにこの記事にありますように、完璧主義の部類です。小学校が大好きで勉強は特にしなくてもクラスでは常に上位でした。中学まではそんな感じで、私立の女子校を単願受験し入学。その後、短期大学で教育学部に通いましたが、全く何の役にもたっていません・・・
自分の娘にすら教育できないんですから・・・(ポンコツ)

先日主人に「頭のよかった人ってなんでこんな問題もわからないの!!って感じになっちゃうからね~わからない人の気持ちが解んないんだよな~」と言われ、図星!でした。
やっぱ主人はすごいな~と感心してる場合じゃないですね。
私も、小さいころは確かにできたほうかもしれないですが、高校・短大あたりから崩れ始め・・・今はかなりおバカです。

今後、娘に対してどのようにしていったらよいでしょうか・・・
年の瀬のお忙しい時期に申し訳ありません。
アドバイスをいただければ有難いです(/ω\)

投稿: ひげ夫 | 2013年12月20日 (金) 14時08分

ひげ夫さん、お久しぶりのブリブリ大根です!
コメントが来ないので、どうなってしまったのか心配しておりました。
その宗教団体、俺にとってはどう説明されても良く解らん集団なので。

こういう場合、母親が娘の欠点を克服させようとすると、バカが余計にヒートアップしますので、要注意ですよ。

まずはスポーツをさせよう!
勉強が得意じゃないのなら、スポーツでってのが王道です。
学校の成績なんて気にしないことです。

女の子の場合、予習復習はとにかく居間でやらせる。
母親とお喋りしながら勉強すると、勉強の効率は捗ります。
男の子の場合、これは無理なんだけど。

後、これが大事なことなんだけど、「娘に期待し過ぎない」こと!
母親が娘に教えられるのって10歳までで、中学生になれば反抗期を迎えるものですよ。
10歳までなら母親の主導で何かをしてもいいけど、中学生になれば娘の意見を尊重し、「将来、一体何をやりたいの?」と訊いて、その答えを優先させればいいんです。

勉強や成績がどうのこうのより、目標が明確になっていれば、変な道には進まないと思います。

投稿: タマティー | 2013年12月20日 (金) 17時28分

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