『聖書の世界』 ~『聖書』を理解するための必須アイテム~
●読むのに1ヵ月、理解するのに10年かかる本
この世には読むのに1ヵ月、理解するのに10年はかかる本がある。大概の本は一日以内で読めてしまうものだし、一読してしまえば理解できるものだが、そうはいかない本というものが存在する。それが『聖書』であって、『聖書』を普通の本の感覚で読んではならないのである。
『聖書』は1人の作者が作ったのではなく、多数の作者たちが作った物を寄せ集めた本である。普通の本ですら、作者が複数になると読みにくい物だが、『聖書』はその読みにくさが最大化しているのである。1つの巻を1日かけて読んで行くくらいの慎重さが必要となってくる。そなんことをやれば時間がかかってしまうものだが、この場合、仕様がないのである。
『聖書』は歴史書ではない。そのため『聖書』に関連する歴史を調べるために大量の書物が必要になってくる。これが実に厄介で、ユダヤ民族の歴史を理解するためにはかなりの書物を必要とするのだ。それに古代エジプトやら古代メソポタミヤの歴史も関わって来るので、更に多くの書物を必要とすることになる。
『聖書』を読むのに何かいい副読本はないかと探していた所、あった! 1冊だけあった。これを副読本にして『聖書』を読んでいけば聖書を理解するが簡単になることであろう。しかし『聖書』を理解するのは、やはり10年はかかると見ておいた方がいい。
今回紹介するのはこの本!
ジャン・ピエール・イスブ著『写真と地図で読む聖書の世界』(日経ナショナルジオグラフィック社)
月本昭男訳
英語の本を日本語に翻訳する際、毎回、その翻訳に問題があるのだが、今回の翻訳は出来がいい。翻訳者の経歴を調べてみると、東京大学文学部卒で、ドイツのデュービンゲン大学卒で、現在は立教大学の教授である。こういう人が翻訳すれば、まともな翻訳になるといういい例なので、翻訳文を味わって読んで欲しい。(しかし「元老院」を「上院」と訳するのは頂けない)
●パクリしまくりの民族
まず『聖書』を理解していくためには、ユダヤ民族は後進国の民族であったということを理解しなければならない。ユダヤ民族が発生した当時、古代メソポヤミアも古代エジプトも文明が高度に発展していたのであって、その時のユダヤ民族は国家すら形成できていない民族であったのである。
だからユダヤ民族が一体何をやったのかといえば「パクリ」である。『創世記』に出て来るアダムとイヴの話もパクリ。一神教自体もパクリ。モーゼの十戒もパクリ。箴言もパクリ。雅歌もパクリ。そうやってパクリを繰り返しながらユダヤ教を形成していき、信仰を純粋化させていったのである。
そしてユダヤ教を完成させたと同時に、ユダヤ民族の国家は滅び、流浪の生活が始まるのである。ユダヤ教は国家が滅んだとしても、宗教を使って民族を維持し得るということを証明した宗教なのであって、そこにこそ独創性があるのである。ユダヤ教が一神教の発明したなどと間違った考えを持っていると、この点を思いっきり見逃してしまうことになるのである。
因みに現在のユダヤ人たちの殆どは古代ユダヤ民族とはまるで別物で、後世になってカザールハン国の国民がユダヤ教に改宗してなったもので、この連中はユダヤ教を正しく理解しているとは言い難い。異常な解釈を施して来るので、それでロシアやドイツで反ユダヤ主義が起こり迫害されてきたのである。
古代ユダヤ教への評価は難しい。古代のユダヤ人たちは何か偉大な業績を残した訳ではないからだ。この本を読んでみれば解ることが、古代ユダヤ人の周辺した民族は実に様々な物を作り上げているのだが、それに対して古代ユダヤ人たちは何も作っていないのである。しかし現在にまで生き残ったのはユダヤ民族の方であって、他の民族たちは消滅してしまったのである。実に評価が難しい所である。
●古代ローマ帝国の占領が産んだ救世主イエス
ユダヤ教はバビロン捕囚によって宗教を洗練するのだが、古代ローマ帝国に占領されるとイエスという人物によってキリスト教という別に宗教を生み出すことになる。ユダヤ教の基準からすればイエスは救世主ではない。しかし当時のユダヤ人たちの状況が「ユダヤ教からの解放」を求めていたのである。
ユダヤ教は古代ローマ帝国に占領される前から、民族宗教なのに国際性を持つに至っていた。ギリシャ語に翻訳した旧約聖書を編纂するようになっていたので、それで当時の国際共通語であるギリシャ語で思考することが可能になっていたのである。となると、古代ギリシャ哲学に触れることによって、「ユダヤ教の教義はダサイ」ということをユダヤの知識人たちは認識するようになっていたのである。
そこに現れて来たのがイエスであって、イエスは教団抜きに神と直結し、「神は愛だ」と説き始めた。こうなるとユダヤ人以外にも伝道が可能になり、ユダヤ教そのものが否定され、キリスト教が生まれて来るのである。キリスト教はその後、巨大な教団を作ることになるのだが、原始キリスト教はまるで違ったのである。
古代ローマ帝国は国民に皇帝崇拝を要求していたのだが、キリスト教徒たちはこれに反発した。そのくせ救世主イエスを崇拝しているのである。というか皇帝崇拝というものがあればこそ、救世主崇拝へとスライドさせることが可能になったのである。
古代ローマ帝国は最終的にキリスト教を国教にするのだが、それでも古代ローマ帝国は滅亡してしまう。それどころか古代ローマ帝国下に存在した宗教もその殆どが消滅してしまい、ユダヤ教とキリスト教だけが生き残ったのである。宗教というものは国家よりも遥かに長持ちするものなのである。
●『聖書』を理解せずして伝道をするな
日本人にとって『聖書』が解りづらいのは、「日本のキリスト教徒たちが『聖書』を理解せずに伝道をして来るからだ」と言っても過言ではない。『聖書』は理解するのに時間がかかるものなのであって、最低でも10年はかかるし、それこそ信者にしてみれば一生をかけて『聖書』を理解するということをしなければならないのである。
キリスト教の場合、信仰は召命感を必要とする。神がその者をキリスト教徒にするからこそ信仰を持たせるのであって、自分の意思で信仰を持つことができないのである。しかし実際のキリスト教徒たちは『聖書』を読んでとか、神父や牧師の紹介でとか、要は自分の意思で改宗してしまっているのである。これが大間違いなのである。
通常、神父や牧師はこういうことを防がねばならないのだが、神父や牧師の信仰も怪しいのである。良く神父や牧師たちの間では、「自分は召命感が薄いな~」とかボヤいたりするのだが、召命感は有るか無いかであって、篤い薄いではない。薄いと言っている時点で、その者は神に召された人ではないのである。
キリスト教の場合、「信仰の踏み絵」となる物が存在する。それが「三位一体論」である。神とイエスと聖霊は同じであるという教義なのだが、大抵の者たちはここで躓く。この教義は多神教だった古代ローマの人々を改宗させるために作り上げたもので、一神教であるキリスト教からしてみれば矛盾している物なのである。これは『聖書』の記述が間違っていると判断すべきものなのである。
しかしキリスト教に対して信仰が本物なら、この三位一体論はすんなりと理解してしまうことになる。これはカトリックだけではなく、プロテスタントの殆どの宗派もそうなので、ここで躓いているようではキリスト教への信仰が偽物であるということなのである。
●『聖書』は『バイブル』とすべし
『聖書』はそれだけを読んでも理解できないようになっている。まず時代背景というものを理解した上で読んで行かないと、何を言っているのか解らなくなってしまうのである。『聖書』を理解するのには大量の書物が必要だったからこそ、ユダヤ教もキリスト教もイスラム教も図書館を作り、それによって文化が花開いて行ったのである。
日本のキリスト教徒ほど『聖書』を理解していないキリスト教徒は世界的に見ても珍しいのだが、「この本で教えられるようなことをキリスト教の教会の中では決して教えてくれない」ということもその理由の1つとして挙げることができる。神父も牧師も教会を経営する仕事で忙しいために、どうしても神学に関して知識量が低下してしまうのである。
俺は日本のキリスト教徒たちを見てつくづく、
「日本のキリスト教徒は儒教徒である」
という認識を持っている。儒教を奉じていた武士たちが明治維新後にキリスト教徒になったという経緯がある。このため『聖書』を四書五経のように読み、朱子学的な解釈を施すことで解ったような振りをしているのである。
俺は『聖書』を『バイブル』と言い変えた方がいいと思っている。『バイブル』は国際共通語なのだが、わざわざ日本国内でしか通用しない『聖書』なる用語を使うべきではない。バイブルは古代ギリシャ語が語源で、「書き集めた物」という意味である。まさのその通りの言葉なのである。決してバイブルは「聖なる書」ではないのだ。『聖書』だと題名からして誤訳なのである。
イエスは山上の垂訓をしたかもしれないが、決して教壇の上から物を説いたのではない。当時の人々と同じ立場に立って教えを説いて回っていったのである。それなのに上から物を教えられるような感覚で『聖書』を読んでいれば、幾らその『聖書』を読もうが、イエスの言葉の真意を理解することはできないのである。
●キリスト教徒でないからこそ、聖書の理解は絶対に必要
日本は神仏習合の国なので、キリスト教徒は人口の1%しかいない。そのためキリスト教徒でない者たちは「『聖書』なんか必要ない!」と思ってしまうかもしれない。しかし『聖書』は一神教の世界に決定的な影響力を与えた本なのであって、特に欧米の文化は『聖書』の記述を引用した物が至る所に出て来るのである。
だからキリスト教徒でなくても『聖書』は読んでおかなければならない。尤も「『聖書』を読んでキリスト教徒になれ」と言っているのではない。自分がキリスト教徒ではないからこそ、キリスト教徒以上にキリスト教を理解できるということもありえるのである。
例えばイエスが処刑される直前に、神への恨み事を言うシーンがある。キリスト教徒たちならこの言葉の意味が解らない。しかしキリスト教徒でなければ、「死者を復活させると神の怒りに触れる」ことさえ知っていれば、イエスは奇蹟と称して死者を復活させてしまったために、神の怒りに触れてしまったことが解るのである。
キリスト教徒たちの中にはハルマゲドンを人為的に起こそうとする人たちがいるということを決して忘れてはならない。『ヨハネの黙示録』を現実化させることによって、イエスの再臨を実現しようとするのである。阪神淡路大震災も東日本大震災も福島第一原発の事故もその一環で人為的に引き起こされたものなのである。
キリスト教原理主義者たちは『ヨハネの黙示録』に出て来る「ゴグ」「マゴグ」を「ロシア」「ベラルーシ」であると断定し、ロシアとベラルーシを暴走させることで「第三次世界大戦」を引き起こそうとしている。いずれイスラエルとアラブ諸国との戦いを切っ掛けに世界規模の戦争が起こることであろう。その時、「国際情勢は不可解なリ」などとほざいてはならないのである。『聖書』を読んでいれば解ることなのである。
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コメント
タマティーさま
丁寧にお答えいただきありがとうございました(^_^*)
御礼の気持ちに京都のお菓子でもお贈りしたいです。
ちょうどGWに両親も来ることですし♪
投稿: 泳美孝 | 2014年4月25日 (金) 23時52分
タマティー様はじめまして、
不妊から検索してこちらの記事を読んでいます。
参考になることがあり、全然食べていなかった果物を毎日人参ジュースして飲んだりしています
先日、人参は、ビタミンCを壊す成分があり生はよくないと言われました。
調べていたら、人参リンゴの組み合わせもよくないとありました。
加熱すると酵素はきえるそうで、どうしたらよいものか?
また牛乳もよくないと、よい品質の牛乳からできたヨーグルトをたべてみてましたが、
ヨーグルトもよくないと・・・・
この記事の質問ではなく、申し訳ありません。コメントに気づいていただきたかったのでこちらで失礼します
タマティー様の意見をおしえてください!
投稿: モモ | 2014年4月27日 (日) 16時40分
モモさん、とにかく妊娠したければ果物を食べ下さいね。
食わない人は本当に食わないので。
人参にそういう成分があっても、大したことないって!
リンゴのビタミンCが消滅するわけではありません。
気になるようでしたら、果物だけにするといいです。
妊娠を目指したいのなら牛乳は飲まない方がいいです。
体を冷やしてしまうんです。
その代わりヨーグルトはいいですよ。
タマティーからのアドバイスとしては、
不妊症に罹る人はまず穀物の摂取量が少ないから、穀物沢山食べるようにすることです。
もう1つは石油系のシャンプーで、これが子宮を汚染してしまうんです。
投稿: タマティー | 2014年4月27日 (日) 17時12分
タマティー様
ありがとうございました。!
やっぱりそうですよね!
牛乳はやめて、
人参ジュースはつづけます!
また面白い記事楽しみにしています(*´∀`)
投稿: モモ | 2014年4月27日 (日) 20時49分
こんばんは
聖書を1か月で読みきれるものなんですか
通読して、どんなことが印象にのこったいるか
是非おききしたい
「聖書の世界」読んでみたいです。
今日はいいブログにであえて幸せです。
ところで、日本語で欽定訳聖書の復刻版が出たのを
ご存知ですか
文語訳より表現力が豊かです。
もし、お読みになったら感想おしえていただきたいです。
また、訪問させていただきます。
投稿: リラックマ | 2014年7月27日 (日) 19時53分
リラックマさん、「『聖書』は1ヵ月間かけて読むものだ」とは、山本七平のお父さんが言っていたことで、実際にやってみるとまさにそうなりますね。
感想?
「ユダヤ人たちはユダヤ教を人工的に作ったな」
ってことです。
ユダヤ人たちは奴隷だったために、自分たちの宗教を新たに作ってエジプトを出て行ったのでしょう。
『新約聖書』に関しては、
「イエスの考えは甘いな」
ってことです。
恐らく35歳前後に処刑されたので、どうしても思慮が足らんような気がします。
やはり教祖となるような人は長寿でないと。
その点、仏教の釈迦は長寿のために得をしています。
イエスが本当に言いたかったことは、『新約聖書』には書かれておらず、多分、グノーシス派の考えの方が近いと思います。
「聖職者なしでも人間は神と繋がることができる」と言いたかったのでしょう。
しかしそうなるとカトリック教会の方が困るので、『新約聖書』を編纂して、グノーシス派を弾圧して行ったわけです。
こういうことを考えると、内村鑑三は凄いと思います。
「無教会主義」というのは、キリスト教の信仰をラディカルに突き詰めると、必ずそこに辿り着きます。
欽定訳聖書の復刻版は読んでません。
ただ欽定訳聖書に関しては前に少しだけ読みました。
やはり「悪意ある誤訳」をやっていました。
宗教の経典を翻訳する場合、どうしても信仰が邪魔になるんですよ。
投稿: タマティー | 2014年7月28日 (月) 06時15分