青森県が抱える有効求人倍率の問題
●有効求人倍率がワーストの青森県
まずは、有効求人倍率のベスト3とワースト3を見て頂きたい。
ベスト3
1位 愛知県 1,92%
2位 東京都 1,68%
3位 三重県 1,42%
ワースト3
44位 北海道 0,62%
45位 沖縄県 0,47%
46位 青森県 0,44%
データは2006年の物を使用しているが、当時、大学を卒業して就職した者たちが今では30歳になっているので、このデータの方がより現実を知る貴重なデータとなりうる。このデータを使えば、結婚率とか出生率とかの関係が良く解るようになるのだ。
ベスト3に共通することは、「物作り」を行っているということなのである。しかも国内で売るためだけではなく、海外にも売れる物を作っているからこそ、こうも有効求人倍率が高いのである。ベスト3の都道府県は地元出身者では足りないので、それで他の都道府県から人材を受け入れるということをやるのである。
これに対してワースト3に共通することは、「観光」に重点を置いているということなのである。貧乏な都道府県は貧しいから起死回生の策として観光業を振興させようとするのだが、それでは県内の労働者たちを吸収しきれないのである。それで県外に人々が出て行ってしまうという現象が起こるのである。
青森県に至っては2人に1人が就職できないという現実が存在している。青森県に大量の失業者が発生しないのは、農家や漁師が吸収してしまうからであって、これに吸収されなかった者たちは県外に出て行くしかないのである。それで東京には意外と青森県出身の者たちが多いのである。
青森県の有効求人倍率は日本で最貧の沖縄県よりも酷い。沖縄県も北海道も中央政府からは開拓地扱いなので、それで巨額の補助金が出るのだが、青森県はそういう補助金は出ないので、中央政府に頼ることができないのである。
だから青森県にとって東北新幹線を引き込むのは念願だったのである。新幹線を延長させることに関しては、財界から非常に強硬な反対意見が存在していたのであるが、自民党は財界を敵に回して出ても押し切ったのである。そのため一時的に野党に転落するという事態はあったのだが、それでも自民党は青森県のことを考えて新幹線を青森県にまで延ばしたのである。
●未だに津軽藩と南部藩に分かれている
青森県は東北地方の北端に位置しているので、場所的には非常に恵まれている場所に存在している。津軽海峡を渡れば北海道なのだから、北海道との交易を活発化すれば自然と経済は発展していくようになる。北海道の寒さは痺れるような寒さなのだが、青森県の寒さはそうではないので、この点でも恵まれているのである。
青森県の県民性は「辛抱強い」「誠実で温和」「考え込む傾向あり」の3つに集約できる。辛抱強いのは雪国の人々の特徴であり、誠実で温和というのはそれだけ食事が良いということである。特筆すべきは東北地方の中で青森県民だけが考え込む習慣を持っており、本来ならこの思慮深さを政治や経済や文化に活かされて良い筈なのである。
ではなんで青森県民はその県民性を巧く活かしていないのかといえば、それは青森県では東部と西部ではまるで県民性が違うからなのである。東部は元「南部藩」であり、この地方の人たちは無駄遣いを一切しないという性格である。これに対して西部は元「津軽藩」であり、ファンションセンスが豊かで、服装を見れば明らかに違うということが解るのである。
南部藩は岩手県からやってきたのであり、征服者なのである。とはいっても、津軽氏は元々南部氏の支族で、南部氏から独立したという経緯がある。青森県に行ってみると、青森県東部はなんとなく岩手県に似ている。青森県西部は秋田県の影響を受けつつも、かなり違うのである。
青森県民同士でも東部と西部とでは方言が通じない。青森県の方言は余所者にしてみるとかなりきつい方言で、何を言っているのかサッパリ解らないのだが、青森県民同士でなら通じると思いきや、そうではないのである。こういう所も青森県の発展を妨害する要因となっているのだ。
●青森県政の落とし穴
青森県のような非常に特殊な地方自治体は知事制で統治を行ってしまってはまともな政治を行うことができない。もしも知事が強力な指導力を発揮すると、青森県が東部と西部に分かれて内部抗争を起こしてしまう危険性があるのだ。このため知事は指導力を発揮しない。しかしそれでは余計に県政が停滞してしまうのである。
青森県の特殊事情を考えるのなら、知事を「二人制」にし、東部と西部の双方が知事を出し合って、両者が協力することで県政を取り仕切って行くようにしたらいい。知事の任期を5年にして、下手に知事の交代が起きないよにする。それと同時に再選を禁止して、長期政権を認めない。こうするからこそ、知事に強力な権限を与えつつも、知事に対して掣肘を加えることができるのである。
青森県のような地方自治体は「長老制」を導入することが必要不可欠である。県政に於いて重要な役職を経験した者たちを集めて「県政評議会」を設置し、そこで県議会や知事に対して勧告を与えることで、青森県の特殊事情を無視した決定をさせないようにするのである。
青森県は有効求人倍率が全国最下位ということは、それだけ人々は硬直した経済体制で仕事をしている以上、県民たちは急激な変化を求めず、そのために知事が何期も務めてしまい、それで県政が思いっきり停滞するということになってしまうのである。
県議会にしても、幾ら選挙をやっても同じ県議会議員が当選してしまい、それで青森県に変化を引き起こすような条例が制定されず、それどころか社会保障を充実し過ぎてしまい、それで余計に県の財政が悪化するという事態を引き起こしてしまうのである。
●有効求人倍率が低いと何が問題になるのか?
①若者たちが県外に出て行ってしまう
政治家にとって有効求人倍率というのは非常に重要なデータである。有効求人倍率が「1%」を下回れば、若者たちは就職できない、結婚できない、結婚しても子供を産み育てるだけのお金がないということになってしまい、結婚率は下がるし、出生率だって下がってしまうのである。
当然に若者たちは県外に移住することになり、その地方自治体では過疎化が一気に進展することになるのである。老人たちはお金をそんなに使わないから、過疎化が起こる経済も収縮して行く。そうなれば益々貧乏になってしまい、結局、人が住めない土地になてしまうのである。
②優秀な人材が公務員になってしまう
県外に移住する者たちは優秀な者たちが多いのだが、県内に残っている優秀な者たちは公務員になりたがり、事実、それをやってくるのである。というのは経済力の低い場所では、公務員は高給取りであり、しかも身分が保障されている。こうなれば自らビジネスをやるより、公務員になってしまうのである。
こうなってくると起業率が格段に下がってしまい、新しい会社が起こって来ないのだ。有効求人倍率の高い地域は起業率も高いのであって。だからより多くの人々に職を与えることができるのである。ベンチャー企業が出て来ないということは、有効求人倍率を余計に引き下げてしまうことになるのである。
③県民自体が腐ってしまう
有効求人倍率が低い所では若者たちが希望を持つことができない。このためそういう地方では不良らしい不良が大量に出て来るのである。「田舎ではヤンキーがモテる」という鉄則があるのだが、こうなってしまうと、その地方の美人たちは不良と結婚してしまい、益々民度が下がってしまうことになるのである。
県外に移住してしまった者たちは出身地の地方自治体に対して選挙権を持たないから、県外に出て出身地の地方自治体の政治が間違っていると解っても、それを政治に反映させる機会がないのである。こうなるとその地方自治体では「バカじゃないの!」と言いたくなるようなおバカな政治が展開されてしまうことになるのである。
青森県では大間に原子力発電所があるのだが、この大間には大間漁港があって、マグロの水揚げ漁港なのである。なんでこんな所に原発を持って来るのかと疑問を思ってしまうのだが、「原発の問題には貧困問題が裏にある」ということが解ると、簡単に答えが解るのである。だから日本共産党が原発問題に手を出して来るのである。そして日本共産党が入って来ると、原発問題がややこしくなってしまうのである。
●新しい変化を起こすのは、「若者」「余所者」「奇人変人」
新しい変化を起こすのは、常に「若者」「余所者」「奇人変人」である。それと同時にその変化を巧く制御して行くことができるのは、「人生経験」と「知恵」が豊富な「賢人」である。この両者が組み合わさると、新しい変化を有益な形で定着させることができるのである。
①若者
青森県のように有効求人倍率が低い所では、若者たちを大事に育てていかないと、青森県に変化を引き起こすことができなくなってしまう。とにかく物作りの大切さを理解すべきであって、売れる商品を作っていかなければ、若者たちを就職させることができなくなってしまうのである。
会社も社員の平均年齢が38歳を超えると、その会社は柔軟性をなくしてしまう傾向にある。若者が就職できない場所では、社員の平均年齢が高くなってしまうものだが、そうなると組織は硬直化し、新しい事業を行うということをしなくなってしまうのである。
②余所者
青森県のように県民が県外に出て行かざるを得ない県では、余所者というのは想像以上に大事である。その余所者が新しいビジネスを生み出してくれるからだ。青森県だからこそ、結婚によって余所者を県内に定着させ、新規産業が起こるように仕向けていかなければならないのである。
できることなら、なんらかのビジネスをやっている人が移住してきてくれるのが一番有難い。移住者がやっているビジネスはその移住先には存在していなかった以上、すぐに軌道に乗ってしまい、それによって他のビジネスをも生み出して行くことができるようになるからなのである。
③奇人変人
青森県のような場所で最も出にくいのが奇人変人である。奇人変人がいればイジメの対象になってしまい、それで自殺したり、県外に逃亡してしまうのである。こうなると県内には普通の人たちばかり揃ってしまい、珍奇なアイデアを生み出す人がいなくなってしまうのである。
東京とかではこの奇人変人が異様に多いのである。だから様々なビジネスが生み出され、都市として発展していくことができるのである。青森県民には個人レベルでは考え込む傾向があるのだが、青森県全体としてはその能力を活かすことが出来ていないのである。奇人変人たちを追い出してしまうと、そういう状態になってしまうものなのである。
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