憎悪の連鎖
●人間にとって最も強い感情は「憎悪」
人間にとって最も強い感情は「愛」ではない。「憎悪」である。人間は何か自分が憎むべき対象を持ってしまった時、少し憎むのではなく、激しく憎んでしまうものなのである。憎悪は暴走するように出来ているのであって、一旦暴走し始めたら止まらなくなってしまうのである。
憎悪はそれ自体厄介な物なのに、憎悪はナガティブなエネルギーを生み出すからこそ、多くの人たちは憎悪の感情を持ってしまうのである。自分が何か不当な目に遭った時、泣き寝入りするのではなく、憎悪の感情を持つことでその状態を打開していく。憎悪は使い様によっては利益を齎すものなのである。
しかし「憎悪は憎悪を呼ぶ」ことになる。この世は因果律が組み合わさって出来ているものだから、自分が憎悪を持って何かをすれば、相手も憎悪を持ってやり返して来ることになるのだ。こうなると憎悪の撃ち合いになってしまい、どちらかが死に絶えるまで戦いは終結しなくなってしまうのである。
憎悪の感情では出来る限り持たない方がいい。もしも憎悪の感情を持たねばならぬ時はその扱いに慎重になるべきなのである。確かに憎悪はネガティブではあってもエネルギーを生んでくれる。だがそのエネルギーは危険な物なのであって、余りにも長く持ち続けていれば、自分を確実に不幸にさせてしまうものなのである。
「憎悪は他人のためにならずだけではなく、憎悪は自分のためにもならず」ということを絶対に忘れてはならないのである。憎悪の撃ち合いになった時、負けたら悲惨なことになってしまうし、たとえ勝ったとしても代償はかなり高い物になってしまうのである。
●憎悪を消滅させるのが宗教の役割
大概の宗教というものは、憎悪の連鎖が起きないように、それなりの措置を取れるように配慮してある。人間は憎悪の感情を持ってしまうものだから、憎悪を消滅させるのが宗教の役割であり、人々は宗教を使って憎悪を消滅させ心を穏やかな物にしていくのである。
①仏教
憎悪に対して最も明解な処理方法を持っているのは仏教であろう。仏教の場合、憎悪は「煩悩」に該当するので、仏教の定めた手続きに従って憎悪を処理していけば、憎悪は消滅するようになっているのである。仏教徒が四諦八正道をちゃんと理解していれば、憎悪を持つことがなくなるのである。
②神道
神道の場合、憎悪によって不幸を齎すのは「罪」や「穢れ」に該当するので、罪を償ったり、お籠りや断食をすることをしたりして穢れを祓って行くことになる。大概、憎悪を激しく持つ人は肉食過多になっている場合が多い。だから断食は効果的であって、断食をすると憎悪が消滅し、心が平安な物になるものなのである。
③キリスト教
キリスト教の場合、「汝の敵を愛せよ」ということになる。キリスト教では神は愛と考える以上、キリスト教徒は本物のキリスト教徒であるならそのキリスト教徒は神の愛に満たされるものなのであって、そうであるなら憎悪の感情を持つことはないのである。だから本来なら憎悪すべき敵であっても、愛してしまうことになるのである。
憎悪は感情の産物だから、ユダヤ教やイスラム教のような戒律重視の宗教だと、憎悪を消滅させる物を持っていない。このためユダヤ教徒もイスラム教徒も一旦憎悪を持ってしまうと、相手が死ぬまで憎悪を持ち続けることになるのである。こうなってしまうと、宗教弾圧や宗教迫害を受ける危険性を思いっきり高めてしまうのである。
●信仰があっても宗教を理解しない人たち
ところがまともな宗教は憎悪を消滅させる筈なのに、信仰も感情に立脚するために、信仰を持ってしまうと信仰によって憎悪を正当化してくることをやるようになってしまう。こうなると教団挙げて憎悪を剥き出しにしてくるので、とんでもない事態を引き起こしてしまうことになるのである。
人々は通常、何か信仰を持っていれば、「敬虔」であると思ってしまう。しかし信仰は飽くまでも合理的な内容を信仰するなら価値がある物なのであって。合理性のない物を信仰すればそれは非常に厄介な物になってしまうのである。
キリスト教の場合、信仰する内容が非合理的な物になっているので、それで愛を唱えながら汝の敵を憎悪しまくるキリスト教徒たちが大量に出て来ることになるのである。愛と憎悪は絶対に矛盾する。それでもその絶対矛盾に気付かなくなってしまうのである。
「信仰義認説」は「憎悪義認説」に転化しうるものなのである。信仰も憎悪も感情に立脚している以上、信仰も憎悪もそれ自体はまるで違うものなのに、根が一緒であるために敬虔な信仰がちょっとしたことで激しい憎悪に変わってしまうものなのである。
だからどこかの宗教団体に所属して、熱心に信仰している筈なのに、何かを激しく憎悪をし、それによって不幸が発生するということが起こってしまうのである。その不幸は自分が招いたものなのに、憎悪によって怒り狂っていると、「相手が悪い!」「相手が悪い!」と騒ぎ出して収拾が着かなくなってしまうのである。
●もしも無宗教なら
宗教というものは信仰を強調し出すと危険な物になってしまうのだが、だからといって宗教を否定し、無宗教になれば、自分が憎悪を持ってしまった場合、その憎悪を全く処理できなくなってしまう。憎悪の炎は一旦火がつくと死ぬまで燃え続けるものなのである。
無宗教の人は神に絶対服従していないから、「何事も自分の思い通りになる!」と思い込んでいる。しかしこの世は自分の思い通りにはならないものなのであって、そうなると特定の人物だけでなく、社会に対しても憎悪を持つようになってしまうのである。
自分が憎悪を持っている以上、相手が変わってくれれば、社会が変わってくれればとあれこれ行動を起こすのだが、何をやっても巧く行かない。憎悪に基づいた行為だから、その内、相手だって憎悪を持ち出すだろうし、社会だって憎悪による反撃を仕掛けて来るものなのである。
宗教心があるなら憎悪による不幸が起これば何かしらの対処を取るものなのだが、無宗教であるなら憎悪を消滅させるものが何もないから、終生憎悪し続けることになってしまうのである。「俺は絶対にくたばらない!」「私は絶対に諦めない!」と死ぬまで言い続けるものだが、その者が死んくれると、皆がホッと安堵することになるのである。
無宗教になるのは勝手だが、無宗教の人が憎悪の怖さをまるで解っていないのである。自分が憎悪の炎を燃え上がらせれば、確実に自分を不幸にしていくことになるだけでなく、そうやって自分が憎悪の感情を持っていれば、相手だって憎悪の感情を持ってしまい、結局、自分に悲惨な事態が発生してしまうことになるのである。
●神様はちゃんと見ている
憎悪は自分の感情ゆえに、自分で処理して行くしかない。まずはなんといっても「宗教」を使って憎悪を消していくべきなのである。自分がその宗教を奉じても憎悪が消えなかったのなら、その宗教はインチキということなのである。そういう時は解った時点で脱会すべきなのである。
もう1つの方法はきちんと法的措置を取り、自分に損害を齎してくれたことに対して、それなりの賠償をして貰わなければならないのである。憎悪は賠償金を貰って消えるものではないが、賠償金を貰うことで紛争を解決するというのは、社会の大事なルールであるのだ。
自分がこの世で勝手気儘に生きるより、神様はちゃんと見ていると思って生きた方がいい。自分に何かしらの不幸が発生した時、それをどう処理していくのかを神様はちゃんと見ているのであって、正しい処理の仕方をすれば解決していくことができるものなのである。
神様はちゃんと見ている以上、この世には「憎悪の塊になっている人がいる」ということを知っておくべきであろう。そういう人は自分が敢えて何かをしなくても、いずれ神様が天罰を与えて死滅させてくれるのである。相手が憎悪の塊になっているからといって、自分もそれに対応して憎悪の塊になるべきではないのである。
日本民族のように「和」を民族精神の1つに掲げる民族は常に神様から祝福を受け続ける存在なのである。だから悪戦苦闘しながらも最終的には勝利して行くのである。その一方でこの世界には、「恨み」を民族精神に掲げる邪悪な民族もいるのである。そういう邪悪な民族は神様の祝福を得ることがないから、常に不幸が起こり続けるのである。
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