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スポーツ政策の必要性

●野球は既に日本のスポーツ界にとって癌である

 スポーツをやるのは個々人の自由なのだが、政府はそれを放置せず、スポーツに関して法整備を行い、法の支配の下でスポーツをやるようにしていかなければならない。それと同時にスポーツ政策を持って、より合理的にスポーツを振興させていかなければならないのである。

 どの国も持てるエネルギーは限られている。だから全てのスポーツを振興させようとすれば全てのスポーツがダメになってしまう。自分たちの国に合ったスポーツを選択して、そこにエネルギーを集中させていくようにするからこそ、スポーツは健全な形で発展していくのである。

 日本のスポーツ界にとって野球は既に癌である。日本のスポーツが全体的に弱いのは野球に選手たちを大量に取られてしまうからなのであって、野球に対して多少の制限を加えていかないと、他のスポーツが発展していかないという高い代償を支払ってしまうことになるのである。

 日本人が冷静になって受け止めなければならない事実は、「野球が盛んな国はアメリカ合衆国とその衛星国だけである」ということである。つまり日本人が野球を好んでやっている限り、日本はアメリカ合衆国の衛星国であり続けるということなのである。

 確かに野球は戦後日本のプロスポーツを牽引し、その功績は多大な物があるのだが、その分、日本のスポーツに対して損害をも与えてしまったのである。国民の多くが野球をやり、野球に夢中になれば、日本のスポーツは思いっきり偏ってしまい、健全な発展をすることができなくなってしまうのである。

●サッカーとアメフト

 サッカーは野球の対抗馬として登場してきたので、サッカーと野球が緊張関係を持つことは実に大事なことである。野球が繁栄し過ぎてしまったために日本のスポーツ界に様々な問題を発生させているからといって、野球が潰れてしまっては意味がないのだ。成功した野球を維持しながら、野球を牽制できるスポーツを振興させていかなければならないのである。

 日本でサッカーを振興させるためには、アメフトを叩き潰さなければならない。アメフトはサッカーから派生してきたスポーツだが、サッカーよりも多くの人員を取ってしまうのである。日本でサッカーもアメフトも振興させるというのは、人口の少ない日本に於いては絶対に無理なのである。

 しかもアメフトは費用がかかりすぎる。防具を揃えるだけでも大金を要してしまうものなのであって、これはやはり覇権国家であるアメリカ合衆国だからこそできることなのであって、日本のようにデフレ不況が続く国でやるべきスポーツではないのだ。

 アメフトは防具を付けているにも拘わらず、スポーツ事故が最も多い非常に危険なスポーツでもある。怪我をする場所が頸椎とかになってしまうので、それで生涯に亘る障害を負ってしまうことになるのである。アメフトはスポーツとしては無理がありすぎるスポーツなのである。

 日本でアメフトを行うことは禁止すべきである。この禁令によってアメフトが持っていたエネルギーを全てサッカーに投入できるので、それで日本のサッカーが発展していくことになるのである。それとこの禁令によってアメリカ合衆国と距離を置くことができ、日本は独自の外交を進めて行くことができるということなのである。アメフトのファンは基本的にアメリカ贔屓になってしまうということを絶対に忘れるべきではない。

●バレーボールとバスケットボール

 バレーボールとバスケットボールは共にアメリカ合衆国生まれのスポーツであり、ボールを使った室内競技であるために、このスポーツは思いっきり被ることになる。しかも長身の選手を使って行くために、この2つのスポーツを同時振興させれば、日本では人材の欠乏に悩まされることになるのだ。

 日本はバレーボールを得意としているので、バレーボールに特化していくべきなのである。バレーボールなら世界で通用するレベルに達しているのである。しかし日本のバスケットボールはレベルが低く、世界に通用しないし、バスケットボールを存続させればバレーボールに悪影響が出て来てしまうのである。

 アメリカ合衆国はプロスポーツとしてのバスケットボールが発達しているので、日本人がどう努力してもバスケットボールでは勝てない物になっている。プロ化はそのスポーツを大いに発展させることになるのだが、もう日本が追いつくレベルの話ではなくなっているのだ。

 それにバスケットボールというのは黒人たちがやりだしたスポーツなので、この競技を冷静に分析すると実にバカらしいスポーツになっていることが解る。バスケットボールでは、ボールの占有率が51%を超えると、確実に勝ってしまう超単純な構造になっているのである。

 国際的に人気のあるサッカーとバレーボールというのは、ボールの占有率が高ければ勝てるというものではない。確かに占有率が高ければ優位に立つことができる。しかし相手方は防御に徹すれば攻撃を凌ぐことができ、攻め疲れた所を狙って反撃すれば勝ってしまうのである。だから人々は熱狂するのである。

●マラソンと駅伝

 マラソンと駅伝も競技的には被るスポーツである。日本はマラソンも駅伝も盛んな国なのだが、駅伝が盛んになってしまったために日本のマラソンが振るわなくなってしまったという痛い事実が存在しているのである。駅伝自体にマラソン選手を脅かす物が備わっているのである。

 マラソン選手が伸びて来るのは大体、大学を卒業してからである。大学生の頃までは1万メートル走をやらして、大学卒業後にマラソン選手に転向させるというのがベストな育て方であると言われている。しかし駅伝での距離は20キロになっているので、これでは長すぎるのである。

 駅伝は各選手の走行距離を10キロに制限すべきなのである。大学生の時に10キロ以上走っていると、逆に大学卒業後に伸びなくなってしまうからだ。今の駅伝は確かに人気があるかもしれないが、そのために将来有望なマラソン選手たちを潰してしまっているのである。

 確率論的に言えば、マラソンより駅伝の方が勝ち易い。駅伝はチーム競技であるために、優秀な選手たちを集め、巧くチームワークを作ることができたのなら、上位に食い込むことは可能である。しかしマラソンは個人競技なので、どんなに練習しても、競技会当日の体調が悪ければ負けてしまうのである。

 駅伝自体がダメなのではなく、駅伝は選手の走行距離が長すぎるという欠点があるだけなのである。駅伝によってマラソンを妨害しないためにも、ルールを変更して、駅伝もマラソンも発展していくことができるような環境を整えて行くべきなのである。

●限られた人口の中で合理的な選択

 日本の人口は限られている。恐らく日本の人口は1億2千万人で停滞することであろう。その限られた人口の中で全てのスポーツに手を出せば、全てのスポーツが破綻してしまうものなのである。人口はもうこれ以上増えないと解っているのだから、合理的な選択をすることで勝てるスポーツだけ確実に勝って行くようにすべきなのである。

 この合理的判断をして行く上で、とにかくアメリカ合衆国の物真似をすることだけは非常に危険だということを理解すべきである。アメリカ合衆国は覇権国家として世界中の富を集めるし、人口も未だ増加中である。日本のようにデフレ不況が続き、人口も増加が止まった国が手本とすべきではないのである。

 確かに戦後、野球が大ブームになり、日本のプロスポーツを牽引していった。しかしそのために他のスポーツの発展を阻害させたことを絶対に忘れてはならないのである。野球自体、国際的にはマイナーなスポーツなので、野球に執着すればするほど、日本のスポーツのレベルは低下して行くことになるのである。

 日本人が勝てるスポーツで、日本で人気が出る可能性があり、しかも出来るだけスポーツ事故が起こらず、そのスポーツをやっている選手の健康と寿命を保てるスポーツなら大いに振興させて行くべきなのである。サッカーはこれらの条件を満たしたからこそ、発展していったのである。

 報道界にはマスコミが存在しているために、どうしてもスポーツの情報は大きな競技にのみ注目が行ってしまいがちだ。しかしこれではダメなのである。各競技団体はしっかりと戦略を持って自分たちの競技を振興させていかないと、自分たちの競技を生き残らせることすら困難になってしまうのである。

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