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なぜアメリカのキリスト教徒たちはキリスト教の教会で機関銃を乱射するのか?

●生まれながらにしてのキリスト教徒であることの悩み

 神道ではどうやったら神道家になるのかその手続きはない。大概の神道家たちは親が神道を奉じていたので、それで自分も神道を奉じたにすぎない。自覚的に神道を奉ずるようになるのは、大人になってから「俺ってもしかすると神道家じゃないのか?」と思った時であろう。

 この神道に比べると、キリスト教はその入信の手続きがしっかりと定められている。キリスト教には「洗礼」という物があって、洗礼を受ければ正式にキリスト教徒になる。日本のキリスト教徒たちは神道と比較して、如何にキリスト教が優れているのか良く自慢したものだった。

 ところがキリスト教徒たちだって、神道家と同じように、親がキリスト教徒なら、自分の意思とは関係なく自動的にキリスト教徒に成ってしまうものなのである。厄介なことにキリスト教では「幼児洗礼」という物があるために、自分が赤ちゃんの時に洗礼を受けてしまい、キリスト教徒としての自覚を持つことができなくなってしまうのである。

 プロテスタントに於いては幼児洗礼を認めるか認めないかで揉め、バプテスト教会などでは幼児洗礼を認めていない。なぜ幼児洗礼が問題になるかといえば、もしも幼児洗礼を認めてしまうと、その子はキリスト教を本気で信仰することなくキリスト教徒になってしまい、「信仰なきキリスト教徒」を産んでしまうからなのである。

 人間は思春期になるとどうしても親に反抗してしまう。そのため子供の頃に教え込まれた信仰を一旦は否定しようとする。そうやって否定することで自分の信仰を客観的に見ることができ、その信仰すべき物が本当に信仰する必要性があるなら信仰しようとする。

 しかし最初から信仰がない場合、その否定の作業をすることができないので、形式的には信仰があるように思われていても、実は心の中には信仰などまるでなかったら、その時点でキリスト教を棄教してしまうことになる。だから幼児洗礼なる物は安易に認めてはならないのである。

●再生説の危険性

 最初から信仰がないのなら、キリスト教徒を辞めて貰うのが最善の解決策である。ところがプロテスタントの子弟たちの中には、最初から信仰がなかったのに、思春期特有の堕落の中で或る日突然に信仰に目覚めてしまい、自分こそが本物のキリスト教徒であると勘違いしてくる輩が出て来てしまうのである。

 この異常極まりない信仰の現象を「再生」という。英語では「Born again」と表記される。この再生の一体なにが危険なのかといえば、本人は未だに堕落しているのである。それなのに自分が勝手に信仰したと言い張っているのであって、その信仰が正しいのかどうかなんにも確かめてはいないのである。

 プロテスタントの場合、信仰を持ったのなら聖書を精読していかなければならない。しかし再生したキリスト教徒たちはそういう面倒臭いことをしない。救世主であるイエスが自分の心の中に入ってきたことに興奮しているのであって、それなのに聖書を読んでいれば、その興奮が消えてしまうのである。

 再生説は信仰義認説からしか生まれない。神道のように信仰を強調しない宗教なら、自分の宗教心に自覚を持つようになれば、神道のことを深く研究するなり、神社の祭祀に参加したりすることであろう。だがキリスト教は信仰を強調するために、再生が起こると教会それ自体を否定して来るのである。

 「再生」はアメリカ合衆国のプロテスタントたちの間では流行語であるのにに、「再生説」はキリスト教の神学書にはどこにも載っていない。キリスト教の神学者たちは完全に盲点になってしまっているのであって。再生した危険なオプロテスタントたちが大量にいるというのに、それが全く見えていないのだ。

●再生者は大量虐殺が大好き

 再生したキリスト教徒というのは、自分こそがキリスト教徒だと思い込み、他のキリスト教徒たちをキリスト教徒だとは認めていないので、非常に危険な人物である。再生者は大量虐殺を好み、本物ではないキリスト教徒たちを皆殺しにしてくる。

 アメリカ合衆国に於いて或る信者が教会で機関銃を乱射し、信者たちを大量に虐殺する事件が度々発生するのだが、この事件こそ再生者によって引き起こされた事件なのである。こういう事件が起こる教会は、必ずプロテスタント系であることに注目しておくべきある。

 それだけでなく再生者はその殆どが白人男性なので、罪もない黒人を射殺するという事件を引き起こす。よりによってその射殺した犯人が警察官ということもありえる。再生説は白人至上主義と結びつく傾向にあるので。再生者にしてみれば黒人は生存しているだけで犯罪なのである。

 もしもアメリカ合衆国の大統領が再生者の場合、諸外国に対して侵略戦争を行うことになる。これが対イラク戦争であって、ジョージュ・ブッシュ・ジュニアは昔「アル中」だったのだが、再生してキリスト教徒になり、その危険な人物が大統領になってしまい、それで再生者の論理で侵略戦争を始めてしまったのである。

 アメリカ合衆国は現在覇権国家で、圧倒的なパワーを持っているのだが、無用な戦争をやりまくれば、いずれは国力が疲弊し、呆気なく崩壊してしまうことになってしまうことであろう。戦争はできる限りやらないことに越したことはないのであって、戦争をやりまくれば如何に強大な国家と雖も独立を保つことはできなくなってしまうものなのである。

●なぜカトリックは信仰義成説を取るのか?

 再生者はアメリカ合衆国だけでなく、プロテスタントの国家なら発生する可能性がある。事実、スェーデンでも再生者による大量虐殺事件が発生した。しかしカトリック諸国では再生者が出て来ないし、この手の宗教的理由による大量虐殺事件が起こっていない。

 なぜそうなるのかといえば、カトリックは信仰義認説ではなく、「信仰義成説」を取っているからだ。新約聖書の記述では信仰義認説の方が正しい。しかしカトリックは敢えて信仰義成説を取り続けたのである。この信仰義成説を具体化した物が「堅信」である。

 堅信はジャン・カルヴァンが指摘したように、カトリックの聖職者たちが新約聖書の記述に関係なく作り出した物で、改革派はこの堅信を完全否定した。だがジャン・カルヴァンは堅信にはそれなりの必要があったからこそ、ローマカトリック教会はそれを採用したということに気付かなかった。

 信仰義成説を取った場合、信者の信仰が正しいとするのは聖職者の側にあるのであって、信者は自分で信仰を持ち、自分こそが義人であると主張することができなくなる。だからカトリック諸国では再生者が出て来ないのである。制度的に出て来ることができないようになっているのだ。

 カトリックのやっていることが完全とは言えない。もしも聖職者が腐敗した場合には、どうすればいいのかという問題が付き纏うからだ。事実、ローマカトリック教会では聖職者たちの腐敗が常に存在し、それこそが宗教改革の引き金になったし、今でもその腐敗を退治しきれていない。

 かといってプロテスタントたちのように、信者たちの中から再生者を出し、大量虐殺事件を発生させていない。これはこれで評価しなければならないことなのである。プロテスタントたちは信仰義認説を持っている限り、自分たちの中から再生者を出し、自分たちに向かって機関銃を乱射してくる危険性をなくすことができないのである。

●信仰したからといって、救済される訳ではない

 信仰という物は人間の心の中で行われる物だから、その人物が本当に信仰しているか解らないし、その信仰が正しい物なのか確かめる手段を持たない。キリスト教のように信仰を根本に置いてしまった宗教では、信者たちにどう信仰を持たせ、その信仰をどう正しくしていくのか、その制度を作り上げていかなければならなかったのである。

 大体、キリスト教の信仰内容は非合理的なものである。処刑されて死亡したイエスが3日後に復活したことを信じるというものである。そんな物を信仰した所で神に救済される訳がないのだが、この非合理的な信仰を広めて行くことでキリスト教は拡大して行ってしまったのである。

 釈迦が喝破したように、信仰は合理的な内容でなければならない。合理的な内容を信仰しているのなら、プロテスタントたちのように再生者という異常なキリスト教を産み出しはしないことだろう。正しい信仰を持てば、人間は正しく生きて行くことができるのだから、後は信者に任せておけばいい。

 ただ信仰は所詮「人為の産物」であることを絶対に忘れてはならない。信仰対象自体、人工的に作った物だし、信仰自体。人為的にやらないと維持できないものなのである。信仰というものは決して絶対他力によって引き起こされるものなのではない。

 キリスト教徒たちが「人間は信仰したとしても救済されない」と気付くまで、ゆっくりと見守ってあげなければならないのである。日本のように宗教混淆の国ならこのことに気付ける。しかしキリスト教しかない国家だと、なかなかこのことに気付けないのである。

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