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夫婦間の戦略の欠如

●夫婦だからこそ起こる「戦略の欠如」

 結婚したのなら、今後、どのような結婚生活を実現していくのか夫婦として計画を立てていかなければならない。まずは赤ちゃんが欲しいし、その次はマイホームが欲しくなる。夫婦として戦略を持って臨んでいかないと、確実にそれらの物を実現できなくなってしまう。

 夫婦だからこそ同じことを考えているのではなく、夫婦だからこそ別々のことを考えていることもありある。例えば子作りに関して、妻の方は早くに赤ちゃんが欲しいのに、夫は給料が上がらないから子作りは控えたいと思うかもしれない。だから結婚したからといって夫婦は同じことを考えていると思っていると、とんでもない事態を引き起こしてしまうのである。

 マイホームではその借金返済方法をきちんと考えていないと、その後の結婚生活を思いっきり拘束してきてしまう。マイホームは現金で購入してしまうのがベストであり、次善の策は頭金の金額を多くすることである。借金返済の期間が長ければ長いほど、借金返済に拘束されてしまうので、家計は自由を失うことになる。

 子供たちへの教育となると、夫婦の意見は分かれ易い。傾向としては、妻の方が私立学校を好み、夫の方は小学生までなら公立学校を希望するパターンが多い。日本の大学は国公立大学なら東京大学が突出していて、私立学校となると偏差値とその大学の実力は全く連動していないから注意を要する。

 夫婦が互いに戦略を持っていても、夫婦が別々の戦略を取ろうとすれば、戦略の欠如という事態が起こって来る。戦略なくして行動を取っているのだから、夫婦がどんなに努力したとしても、望ましい結果を得ることができず、それどころかそのために喧嘩し始め、最終的には離婚ということになってしまうのである。

●話し合いの場を持て

 夫婦間で戦略の欠如が発生しないようにするためには、とにかく話し合いの場を持つことが必要である。戦略の欠如は互いの情報不足から起こるのであって、情報を共有していれば戦略の欠如など起こりにくいのである。たとえ起こったとしても、すぐに止めることができるのである。

 平日なら夕食時に情報交換してしまうのが良い。夕食時に今日あったことをあれこれ喋り、明日以降の予定のことも教え合ったりすればいい。これをやるためには、

「絶対にテレビを消すこと!」

テレビをついていると、食事をしていても会話が消えてしまい、それで情報不足が起こって来るのである。

 幾ら情報が大切だからといって、就寝直前に相談を持ちかけたりしないことだ。もう寝る態勢に入っているのに、それなのに目を覚まさせることをやられれば、どんな人だって嫌になってしまうからだ。そんな重要な話はちゃんとそれなりの場所を作るべきであって、そういう配慮はきちんとしておくべきであろう。

 話し合いに時間がかかると予想されるのなら、休日とかに話し合いの場を設けて話し合えばいい。夫婦で突っ込んだ話し合いをすれば、1時間半とか3時間ぐらいはあっという間に過ぎてしまう。そんな長い時間は平日だと確保できないのだから休日に回すべきなのである。

 夫婦で話し合いをする時、要点もなくダラダラと話されたのでは、夫としては堪った物ではない。夫は仕事で要点のある話しかしていないのであって、妻は要点のある話をするようにしなければならない。妻が女性特有のダラダラとした話をしてしまうと、夫は「この話は重要ではないんだな」と判断してしまい、真面目に対応してこなくなってしまうのである。

●妥協を覚える

 結婚を維持していくためには、自分の意見が一方的に通ったり、逆に通らなかったするようになると、夫婦としては非常に危険だと思っておいた方がいい。話し合いの場を持つということは、自分が相手に命令するのではなく、互いの意見を調整し合い、より良い考えにしていくためのものなのである。

 夫婦なら、自分の意見が「3割」通れば満足すべきである。

 その割合は少ないと思うかもしれないが、自分で自由に処理していい物もあるのだから、それと合わせれば、もう5割以上は自分の意見が通っているということなのである。だから夫婦で話し合いをしたのなら、何がなんでも自分の意見を通さなくてもいいのである。

 いい意味で妥協を覚えることだ。幾ら妥協すべきだからといって、自分が激しい不満を抱いてしまうような妥協など決してすべきではない。自分の意見を通しながら、相手の意見も通してあげる。その過程で不要な意見は引っ込める。そういうことをするからこそ、より良い意見が出来上がるのである。

 もしも妥協をしない場合、相手方は激しい不満を抱え込み、いずれは離婚という切り札を切って来る筈だ。自分の意見が何も通らない以上、その結婚を維持する必要性はどこにもなく、他の人と再婚して新たな家庭を築いた方がいいと思うのは当然のことなのである。

 夫婦が抱える問題によっては、夫が前面に出た方がいい物と、妻が前面に出た方がいい物とに分かれる。夫婦が互いに前面に出なければならないという物は殆どないといっていいくらいなのである。それほど性差が出て来るので、問題を良く見て、最善の解決策を見つけるようにすることだ。

●子供は親が思っているほど凄い人物ではない

 夫婦で最も問題となるのは、子供達への教育をどうしていかであろう。教育の中には3歳辺りから始めなければならない物があり、早い段階から夫婦で話し合って子供達への教育をどうするか決めておかないと、それで夫婦喧嘩になってしまうものなのである。

 尤も我が子に幾らお稽古事をさせても、物になる者と物にならない者とに分かれてしまう。こういう物は才能の問題なので、才能のない子には幾ら教育をやっても無駄なのである。才能がないと解った段階でやめる決断をするということも時には必要なのである。

 とはいっても、たとえ才能があったとしても、子供にスイッチが入らないとどうにもならない。親としてスイッチが入るように仕向けていくべきだが、本当にスイッチを入れるか否かは子供が決めることであって、親が手を下せるものではないのだ。

 だから親としてすべきことは全部した上で、

「親がなくとも子は育つ」

と考え、心を広くして、子供のやりたいようにやらせればいいのである。子供に問題があれば、子供の方から泣きついて来るのだから、その時は抱き締めてあげればいいだけのことなのである。

 その一方で、

「夫婦は会話とセックスとお金がなくなればもう終わりだ」

ということを忘れないようにすることだ。夫婦は配偶者がいなければ存在できない。育児や子育ては重要なことではあったとしても、それに入り込んで、結婚相手のことを忘れてしまえば、その代償は非常に高くつくことになるのである。

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コメント

うちは主人の話が長い(説明が詳細!)ので私はあまり意見を言えないです。
でもなぜか私のこうなればいいな〜は叶います(^^;)

不思議です。

投稿: えりぽん | 2014年10月15日 (水) 14時05分

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