『モヤモヤさまぁ~ず2』 第1回勝手に番組流行語大賞!
●番組流行語大賞
テレビ東京の女子アナ「狩野恵里」が『モヤモヤさまぁ~ず2』に登場するようになって、タマティーはこの番組に嵌ってしまい、毎週楽しく見させて貰っている。日曜日の夕食後の時間帯、しかもこの番組を見てリラックした上で午後8時からはNHKの大河ドラマに移行できるので、実に都合の良い状態になっているのだ。
そこでタマティーが『モヤモヤさまぁ~ず2』に感謝して、勝手に番組流行語大賞を制定し、勝手に受賞作品を決めることにした。第1回の栄える番組流行語大賞は、
「雑!」
「お前は雑なんだよ!」
に決定! この「雑!」「お前は雑なんだよ!」というのは、さまぁ~ずの大竹一樹が狩野恵里の性格をズバリ言い当てた物で、その強力なインパクトを評価しての受賞である。
『モヤモヤさまぁ~ず2』では番組の冒頭でさまぁ~ずと狩野恵里が出て来るのだが、そこで狩野恵里はその現地の説明をしなければならないのに、狩野恵里は準備不足のために毎回この説明ができていないのである。
「番組制作の準備をして来ない女子アナって?」
と思ってしまうのだが、雑な性格ならこういうことを平気でやってしまうのだ。
冒頭から雑ゆえに、その後も雑で、そして最後まで雑になってしまうことになる。だからせめて最初をきちんとやれば、最後まできちんとできる物だし、たとえ途中でどうにかなってもなんとかやれるのである。狩野恵里はそれができないからこそ、さまぁ~ずから激しいツッコミを受けることになるのだ。
俺が狩野恵里を見てつくづく思ったのは、
「雑な人間は最後まで雑」
ということである。雑な人間はどこかが雑なのではなく、最初から最後まで雑なのであって、それを踏まえた上で付き合わなければならないのだ。ということは、
「雑な性格の人には雑であることを怒ってはならない」
ということになる。自分が几帳面な性格だからといって、他人に対しても几帳面なことを要求するのは間違いなのであって、相手が几帳面なことをしてくれないからといって怒ってしまうほどバカらしいことはないのだ。
●ノミネート作品
『モヤモヤさまぁ~ず2』勝手に番組流行語大賞にはノミネート作品も存在している。
①「四連勝~!」
「四連勝~!}というのは、番組内でさまぁ~ずと狩野恵里がゲームを行い、三村マサカズが狩野恵里に対して四連敗し、それを狩野恵里が勝ち誇って三村マサカズをバカにした際に使用される言葉である。この「四連勝~!」はモヤさまファンの間では最も流行した言葉である。
ではなんでこの「四連勝~!」が番組流行語大賞にならなかったのかといえば、それは実際の生活で使用する可能性が少ないからなのである。この言葉を使うためには、ゲームを少なくとも四回やって、四連勝しなければならない。そういうことは滅多に起こらないものなのである。
多くのモヤさまファンたちが見逃しているのは、三村マサカズはゲームが好きな癖にゲームが下手ということであり、それに対して狩野恵里はゲームが好きでもないのに、いざゲームをやらせるとそれなりに勝負運を発揮してくることなのである。
②「また2位かよ~」
「また2位かよ~」とは、番組内でさまぁ~ずと狩野恵里が何かしらの勝負をやって、1位が大竹一樹、2位が三村マサカズ、3位が狩野恵里になってしまい、そのことを三村マサカズが不満にして言う言葉である。「1位」「2位」「3位」だと、1位と3位に注目が行ってしまい、2位になると自分の存在感が薄くなってしまうのである。
さすがは20年以上芸能界を生きて来た男だけあって、自分が2位になってしまうと、3位の者に食われてしまうことの恐ろしさを知っている。だから毎回2位になってしまうと、自分の芸能人生命が危険になってくるのであって、「狩野恵里よ、3位になってくれるな」ということなのである。
このことは様々なことでも当て嵌り、たとえばスポーツなんかでは下手に2位になるより、3位になった方がいいのであって、2位になるということは決勝戦で1位の者に負けてその大会を終えるのに対して、3位だと3位決定戦で勝利してその大会を終えることになる。これは非常に大きな違いなのであって、3位を取っていればいずれ1位になれるが、2位を取ってしまうと、なかなか1位になることはできなくなってしまうのである。
③「素顔損」
「素顔損」とは、素顔に問題があるために、それで損をしてしまうことという意味である。狩野恵里は美人であるとは言えない女性なのだが、笑顔である分にはそれなりに魅力のある顔になる。しかし素顔は不満のある顔つきになっているので、それで様々な場所で損をしてしまうことになるのだ。
さまぁ~ずの2人が狩野恵里に対してきついのは、狩野恵里の素顔が余りにも酷すぎるからなのであって、狩野恵里が素顔の顔を出さざるを得ない時、例えば葉書や手紙を読む時となると、さまぁ~ずの2人は途端にきつくなるが、それは狩野恵里が素顔損をやっているからなのである。
狩野恵里の場合、素顔では口角が下がっているので、それで「コイツ、何か不満を持っているな」と思われてしまう。だから口角を上げる努力をし、自分が素顔になった時、不満を持っていると思われないようにしなければならないのだ。
④「若老」
「若老」(ジャクロウ)とは、若いのに老けていることであって、狩野恵里は28歳なのに小皺が目立つことから命名された物である。理由は「肉の食べ過ぎ」、それと嘗てアメリカ合衆国に住んでいたので「直射日光に当たり過ぎ」て老化が早まってしまったのである。
最近は映像技術が発達しているので、昔なら小皺など余り気にならなかったのだが、今では小皺と雖も目立ってしまうことになる。こうなると、常に若く保つ工夫をするか、逆に老けること魅力を出して行くかの選択が迫られることになる。
狩野恵里の老け具合がばれてしまうのは、番組内に20代の女性が出て来た時である。狩野恵里には小皺があるのに、その女性には小皺がないから、その対比で余計に目立ってしまうことになる。『モヤモヤさまぁ~ず2』では年寄りを弄ることが多いのだが、バランスを考えると、どうしてもそうなってしまうのだ。
⑤「ムムム顔」
「ムムム顔」とは、三村マサカズが番組内で不満になり、そのことに関する発言を控えようとするとこの顔になるものであって、要は「不満顔」という意味である。基本的に狩野恵里のおかしな言動に対して行う物であって、別に面白い訳ではないのだが、それによってトラブルを回避できることだけは事実である。
狩野恵里が番組に参加するようになってから、狩野恵里がミスをする度に三村マサカズが叱っていたのだが、これをやってしまうと視聴者から不評を得てしまうので、それで露骨に叱ることを控え、ムムム顔を出すことで狩野恵里に「それはダメだよ」と言っているのだ。しかし狩野恵里はそれを全く受け取っていない。
怒りを露わにするのは意外と損である。怒った所で相手は意見を聞き入れないし、その怒った所を見られると今度は自分の立場が不利になってくるのだ。そこでムムム顔となるのだが、それで問題が解決したのではない。叱る役は大竹一樹に移動してしまったので、となると、最も損な役回りをしているのが大竹一樹ということになる。
⑥「ドヤベロ」
「ドヤベロ」とは、狩野恵里が自慢する時に頬の裏を舌で舐め回す癖のことである。ドヤベロはドヤ顔よりも愛嬌があるので、自分が自慢したい際にドヤ顔をするよりも好評を受けることになる。ドヤ顔はそれをしてしまうと、そのために不評を買うことになるので、ドヤ顔というのは出来る限りしない方がいいのだ。
狩野恵里は仕事でミスをすることが多いのだが、もしもこれで自分が自慢すべき時に嫌な形で自慢した場合、さまぁ~ずの2人から本当に嫌われてしまうことになる。このことは普通の人たちにも適用できて、自分が自慢すべき時に嫌がられないような形で自慢すると、まあ、なんとかなるということなのである。
多くの人たちはミスを恐れて、ミスをしないように心掛けるし、そのミスをどうにか挽回しようとする。しかし人間は誰でもミスをする以上、ミスしたからといってそれで終わりになることない。狩野恵里がなんとか出演し続けることができるのは、そういうことなのである。危険なのは自慢すべき時であって、人々に嫌われる形で自慢するからこそ、それで仕事を失ってしまうことになるのだ。
⑦「天然ボケキラー」
天然ボケキラーとは、天然ボケによって本職のお笑い芸人を秒殺する人を意味する。この言葉が生まれたのは宇都宮編での「ラー油事件」が切っ掛けである。3人がギョーザ店に入り、ギョーザを注文したのだが、その際、三村マサカズが小皿に多目にラー油を入れた。それを見た狩野恵里が、
「ラー油、多くないですか?」
と訊いてきたので、三村マサカズは、これは自分の好みだと言い張り、
「じゃあ、お前はどうなんだよ?」
と訊き返すと、
「私は、ラー油を入れません」
と狩野恵里が答えたのだ。この天然ボケによって三村マサカズは撃沈し、
「天然ボケはいいよな~」
と羨ましがった。
天然ボケは非常に強いのであって、本職のお笑い芸人だからといって、自分の芸に油断してはならない。お笑いの素人であっても、天然ボケをかますとプロのお笑い芸人の芸よりも面白いのであって、それは事実として認めなければならないのだ。
⑧「ひょっとこ滑り」
「ひょっとこ滑り」とは、三村マサカズがひょっとこのお面を被って芸をすると、確実に滑ってしまうということを意味する。三村マサカズのひょっとこ滑りは滑らせたら天下一なのであって、これはこれで使い物になる。というのは、番組が最初から最後まで面白いとひと呼吸することができなくなるので、そうなると息が詰まってしまうからだ。
『モヤモヤさまぁ~ず2』の放送時間は基本的に1時間半なので、番組の途中でテンションを下げる場所を設けないと、視聴者たちの集中力が持たないのだ。ひょっとこ滑りがない場合、食事中に会話をしないことで、三村マサカズが「喋れよ!」と突っ込んでひと呼吸を置いている。
因みにひょっとこ滑りは毎回滑っているのではなく、大きなひょっとこのお面をつけて笑いを取り、見事リベンジに成功している。三村マサカズ本人としては嬉しい出来事なのだろうが、そうなると番組としてはテンションを下げるためには使えなくなり、それで他の物が必要になってしまうのである。
⑨「ここは大竹さんに」
「ここは大竹さんに」とは、三村マサカズが番組で自分では巧くできないと判断した時、すぐに大竹一樹に任してしまい、自分ではやらないことを意味する。熱心に番組を見ていると、三村マサカズがこのフレーズを使う時は、「ずるい!」と突っ込みを入れたなくなってしまう。
大竹一樹がちゃんとこなす確率は、三村マサカズがちゃんとこなす確率よりも遥かに高い。だったら最初に三村マサカズがやってみて、失敗した後に大竹一樹を出せばいいのである。その方が様になるのだが、しかしそればかりやっていると、三村マサカズの評価が低下しっ放しになってしまうのだ。
このフレーズの教訓は、
「敢えてミスをしない。ミスをすることになるのだろうと解っているのなら、それができる者に任す」
ということである。なんでもかんでも自分でやる必要性はないのだ。自分ができる物だけをやればいいのであって、自分ができない物は他人に任した方がいいのである。
⑩「マジでうちのカミさん見てるから」
「マジでうちのカミさんが見てるから」とは、大竹一樹が番組内で家族のことを触れられるのを嫌がり、家族のことはこれ以上訊かないようにさせるために使うフレーズである。大竹一樹の妻「中村仁美」は息子と共にこの番組を見ており、番組内で大竹一樹が不用意な発言をすると、そこで中村仁美は大竹一樹のことを怒っているらしいのだ。
尤もこの妻が怒っている事実すら、大竹一樹はその後のことを恐れて番組内では否定する発言をしている。
自分の奥さんのことを気にしながら仕事をするのって如何なものかと思うが、夫婦で夫が出演している番組を見ている夫婦ってのも変といえば変である。しかし出演者の側にこういう制約があるからこそ、番組の品質が保たれているといえば保たれているのだ。
男性の場合、亭主関白になってしまうより、妻の尻に敷かれた方が有利になる。というのは、外で幾ら威張っていても、自宅に帰れば妻に頭が上がらないとなれば、その男性に愛情を持つことができるからだ。ところが外で威張り、家での亭主関白なら、その男性は嫌われこそすれ、好かれることはないのである。
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