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それは正月ではない!

●正月なのにピザ?

 うちの母親の友人が一人暮らしをしているのだが、その人は正月だというのに「お節料理」を作らず、「お雑煮」も食べなくなってしまった。嘗ては夫がいたから作っていたのだが、夫が死んでしまうと作る意欲がなくなってしまったのか、普通の食事で正月を済ますようになってしまったらしい。

 しかし正月に娘とその孫娘が来たので、それでピザーラでピザを注文した。ピザーラでは正月用にピザを1枚買うと、もう1枚は無料で付いて来るというサービスがあり、その友人はピザを2枚買った。しかもお店に行って受け取ると、送料が無料になるので、わざわざそのお店にまでピザを取りに行った。

 うちの母親としては、それが余所の家での正月の風景だと言いたかったらしいのだが、俺はその意見に対して、

「それは正月ではない」

とはっきりと言い返した。ピザなんて物はいつでも食えるのであって、そんな物を敢えて正月に食うな。これではその娘も孫娘も年始の挨拶として折角実家にやってきたのに、その祖母はまともな対応をしなかったということになってしまうのである。

 我が家では、12月30日に餅が届くので、この日の夕食は試食を兼ねての雑煮であり、12月31日は年越し蕎麦であり、1月1日から1日6日まではお節料理と雑煮、1月7日は七草粥と称して、実際には「おじや」を食べている。こうなると9日間は食事が決まっているので、用意された物を食べればいい。

 「正月は女正月だ」と言われるが、主婦にしてみればこの9日間は食事を作らなくていいのであって、それで充分に休みを取ることができるのである。だから思いっきりリフレッシュができる。それなのにこの習慣を無視してしまえば、正月に何を食べようか考えざるを得なくなり、それで休むことができなくなってしまうのである。

●1年の計画を立てられるのは正月しかない

 実際問題として、1年の計画を立てることができるのは正月しかない。「1年の計は元旦にあり」と諺で言われるが、まさにその通りなのであって、元旦まで1年の計画を立てておけば、正月休みの期間中、じっくりとその計画のことを考えることができるので、それでその計画の成功確率を引き挙げて行くことができるのである。

 人生に於いて非常に重要なことを考えるためには食事のことを何も考えなくていいようにすることが大事なのであって、だからお節料理や雑煮のように食事を決めてしまい、食事のために時間を取られることがないようにしなければならないのだ。

 愚かな人たちに限って、正月という大事な時期にお節料理やお雑煮を食べず、他の食べ物を食べたと自慢するものだ。しかしそんなことをやっているということは、正月に於いて1年の計画を立てるという最も大事なことをしなかったのであり、それでは年がら年中、餌を食っている家畜と大して変わらないのである。

 お節料理やお雑煮を食べたはいいが、正月太りになってしまったという人たちも褒めたものではない。というのは、正月は結構忙しいのであって、初詣に出かけたり、年始の挨拶に行ったり、子供たちと凧揚げしたりとかすれば太る閑などないのである。

 正月は頭を使ったり、体を使うからこそ、栄養価の高い食事を食うのであって、頭を使わず、体も動かさずにいれば、太るのは当たり前のことなのである。正月の行事を形式的にやってもなんの意味もない。正月にしなければならないことをするからこそ正月なのであって、それをしなければ正月としての価値はないと言っていい。

●計画がなければ1年があっという間に過ぎ去っていくのは当たり前

 正月を正月として過ごさない場合、それは1年の計画を全く立てなかったというこおになる。そうなればその1年間を無計画で過ごす羽目になり、それではどう働いたとしても自分が望むような成果を得ることができない。それいながら時間は確実に過ぎ去ってしまうから、それで、

「1年ってあっという間ね」

と年末になって言う羽目になる。そんなの当たり前だ。なんの計画もないのだから。無計画で過ごせば1年はアッという前に過ぎていくのは当然である。無計画なら10年だろうが、100年だろうが、アッという間に過ぎて行くのであって、「無計画の罪は殺人罪よりも重い」ものなのである。

 無計画のために自分が自分で自分を殺しているからだ。

 この世で生きていれば、様々な雑事をこなさなければならない。しかしその雑事をこなしていれば、自分が本当にしたいことを何もできなくなってしまい、確かに働いてはいるのだが、自分が望む成果を何1つ産み出すことができなくなってしまう。

 だから計画を持って、自分のエネルギーを自分が本当にやりたいことに集中させていくようにする。雑事というのは後回しでもいいのだし、それどころか別に自分がやらなくたっていいのである。自分が本当にしなければならないことは常に限られているのであって、それを自分が自覚するかしないかで、自分の人生は大きく変わっていくものなのである。

 正月に於いて1年の計画を立てず、料理のことばかりに囚われていれば、正月だというのに正月らしい食事をしないで、普段でも食べることのできる物を食べたりする自然の流れであろう。なぜならその者は正月の意味をまるで解っていないからだ。

●休むことの大切さ

 「働けば富を得られる」というのは、当たっているように見えて、実は間違っている。この世の中には一生懸命になって働いているのに貧乏人というのは幾らでもいるものだ。富を得ようとしたいのなら、働くことも必要かもしれないが、それ以上に「休む」ことも必要なのである。

 人間は休むからこそ計画を立てることができる。計画なんて物は働きながら立てることはできないので、とにかく一旦仕事を休むということをしなければならないのである。休むに当たって、出来る食事を作らなくても済むようにすべきなのであって、そうやって家事からも解放されるからこそ、計画を立てることに集中することができるのである。

 年末年始を9日間も休めば、確かに大損かもしれない。この間、休むことなく働けばそれなりの収入を得ることができることであろう。しかし敢えて休んだからこそ、1年の計画を立てることができたのであり、年末年始が終わってその計画が実行に移されれば、その計画は巨万の富を産み出すようになるものなのである。

 なんの計画もなしに労働だけで豊かになろうとしても、それは自分の生活を維持するだけで精いっぱいになってしまうのは当然のことだ。労働力なんて物はどこにでもあるのであって、そうなれば価値が低下して然るべきであり、当然に誰がどんな働きをしたとしても、給料は安くなってしまうものなのである。

 ところが自分の計画という物はこの世にたった1つしかないからこそ、その価値は非常に高い物なのであって、だから計画がありさえすれば確実に豊かになっていってしまうことになる。日本の正月というのは、「無尽蔵の金庫」を神様が与えてくれるようなものなのであって、正月を正月としてきちんと過ごしていれば、この無尽蔵の金庫を貰うことができるものなのである。

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コメント

ころころローラーさん、大それたことを!
育児をしていると傲慢になってしまうこともあるから、それで自分を抑える物が必要なんでしょうな。

投稿: タマティー | 2015年1月25日 (日) 06時41分

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