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大阪府デンガナ計画

●大阪府を復活させる秘策

 大阪というのは日本にとって非常に特殊な地域である。江戸時代には「大阪城代」が置かれていたのであって、大阪府民たちの政治に関する自治能力は想像以上に低い。いっそのこと大阪府知事を中央政府から派遣して貰った方が巧く行くことであろう。

 これは京都府も同じであって、京都には「京都所司代」が置かれていたので、やはり京都府民も政治に関する自治能力は低い。戦後の歴代の京都府知事たちを見れば、大した業績を残していない。経済が発達し尽くしてしまった地域というのは、政治家を外から持ってきた方がいいということも有り得るのである。

 現在、長期デフレなので、大阪府知事がすべきことは、まずはリストラであって、減税していくことであろう。その次は都市の再開発であって、古い住宅を破壊し、高級マンションを作っていく。そして将来を見越して科学技術の開発を行って行く。こういうのは本当に地味な作業なのであって、大阪府民が民主主義に熱狂すればするほど、本来しなければならない仕事に着手せず、全てのことを先送りにしてしまい、それで最悪の結果を招いてしまうのである。

 俺には大阪府を復活させる秘策という物がある。それさえやれば大阪府は急速に復活していき、大阪府民の暮らしは今よりも格段に豊かになって行くことであろう。ではその秘策は何かといえば、それは、

大阪府限定地域通貨を導入することである」

という物である。

 大阪府内で日本円の使用を禁止し、その代わり大阪府が発行した通貨を使用して貰う。その通貨の名称は、

「デンガナ」

である。日本円とリンクしているので、千円なら、大阪では「千円デンガナ」ということになる。

●大阪人に値切らせるな!

 なんで大阪に特別な通貨が必要なのかといえば、大阪人たちは何を買うにしても値切って来るからだ。その値切りを防止するために、特別な通貨を導入するのである。例えば千円の商品があるとしよう。お店の人は客から値段を訊かれれば、

「千円です」

と答える。しかし大阪人はその答えに対して、

「そりゃあ、高いわ~。おっちゃん、負けてぇ~な~」

と必ずまるで決まり文句のように言ってくるのである。初対面だというのにこの有様である。お前、初めて見る物なのに、他の商品と比較したことがあんのか! それに大体、おっちゃんではない。慣れ慣れしいにも程がある。拳銃持っていたら、すぐさま射殺していたことであろう。

 一体何が悪いのかとえいば、大阪人に対して共通語で値段を答えている事が問題なのである。大阪人は品物を見れば値切りをしてくる以上、それを想定した答えを用意しておくべきなのだ。だから、デンガナを使用すると、値段を訊かれれば、

「千円デンガナ」

と答えることになる。この千円デンガナという言葉の響きの良さ! デンガナという粘り強い言葉が実に魅力的なのである。これに大阪人はノックアウトされて、

「そりゃあ、安いわ~。それ頂戴!」

と購入してくれることになる。大阪弁で答えるからこそ、大阪弁で反応してくれるのであって、「円」などという、味もそっけもないような物では、大阪人たちは素直に動いてはくれないのだ。

●紙幣の肖像画は全て「太閤さん」

 日本の1万円札の肖像画が聖徳太子から福沢諭吉に代わってから、日本はずっと不況である。大体、福沢諭吉は政治家ではないのであって、それなのになんで福沢諭吉の肖像画を採用したのか、全く理解できない。紙幣の肖像画は政治家にするべきであって、他の者がなるべきではない。これは国家の顔なのである。

 そこで大阪府のデンガナの紙幣では、大阪人なら誰もが大好きな「太閤さん」の肖像画を使用することにする。大阪で太閤さんの名を出せば、これに逆らう者は1人もいないし、太閤さんの名を出すことによって景気をどんどん良くしていこうという気持ちになる。

 尤も大阪人は口が達者な癖に、根性がない。そこで緊張感を維持するために、千枚に1枚の割合で、「辛子明太子」の肖像画の入った紙幣を出す。この紙幣を大阪人が手にすると、

「太閤さんと持ったら辛子明太子。ちゃうちゃう」

と笑いながら否定して来る。となれば、1万枚に1枚の割合で、「チャウチャウ犬」の肖像画が入った紙幣を出す。この紙幣を大阪人が手にすると、

「チャウチャウちゃうちゃう」

と大阪人なら誰でも人生の中で1度はやってみたい大阪のコテコテのギャクを言わせることができ、それでストレスを思いっきり解消させ、経済活動を真剣になって打ち込んで貰うのである。

●デンガナを使ってどんどん経済発展

 デンガナは飽くまでも地域通貨なので、日本銀行の通貨発行量とは関係なく発行することができる。だからデンガナをどんどん発行しまくって、そのお金で大阪の都市の再開発をどんどん進めて行くのである。大阪中の全ての住宅をぶっ壊して、大阪人たちには全て高級住宅や高級マンションに入って貰う。

 そんな広い家に住むのだから、高級家具が必要だし、華麗な洋服も必要だし、豪華な食事も必要になってくる。ドケチの大阪人たち全員がバンバンお金を使っていくのだから、大阪だけが景気は沸騰し、それで誰もが豊かになっていくのである。

 こうなると、デンガナを大阪府の外へ輸出したくなる。

 そこでデンガナの宣伝を密かに行う。例えば、8.6秒バズーカーの

「ラッスンゴレライ」

という意味不明の流行語を巧く活用し、

「ラッスンゴレライ、デンガナ」

と言わせ、サブリミナルでデンガナを宣伝していく。更に、

「ちょっと待て、ちょっと待て、お兄さん」

という所も、

「ちょっと待て、ちょっと待て、お兄さん、デンガナ」

と言わせると、デンガナの宣伝はより強化される。

 こういうことをやっていると、女子高校生たちを中心に、

「デンガナって何?」

と話題になり、それでデンガナが密かに売れて行くことになる。

 女子高校生たちがデンガナを使用し始めると、後は急速に拡大していくこtろになる。誰が見ても、福沢諭吉より太閤さんの方が景気はいいと感じるのだから、それで。

「お金持ちになりたければデンガナを持つべし」

ということになり、デンガナは日本国中に広まっていくのである。

 通貨を発行している場所に経済的覇権は移行する物だから、それで日本の経済の中心地は東京から大阪へと移行することになる。東京だって近代以降、日本経済の中心地になってきたが、もう150年もその地位で居続けたらヘトヘトになってしまった。大阪に経済的覇権を譲り渡すことで休息を取り、疲労が除去できたら、また元の地位に返り咲けばいいのである。

 日本国内で最も経済感覚の発達しているのは大阪人なのだから、大阪人が好むような紙幣を作らなければならない。現在、日本銀行はそれをしていないのだから、大阪人たちが反旗を翻してもいいのだ。断言していうが、今の大阪に必要なのは「大阪都」ではない。冗談に聞こえるかもしれないが、大阪府限定地域通貨「デンガナ」なのである。

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