幸せを10倍呼び込む毎日の所作
●なんたる不届き者!
本の題名にどのような題名を付けようがそれは著者本人の自由なのだが、世の中にはやっていい事と悪い事がある。その題名を見て、「この著者は傲慢である」と思われれば、その本を売っていくに当たって非常に不利という事に成ってしまう。
今回、偶然にも、
市野智絵著『今戸神社の美人神主が教える幸せ10倍呼び込む毎日の所作』(学研パブリッシング)
という本を手にしてしまったのだが、この題名を見て俺は、
「なんたる不届き者!」
と激怒してしまった。なぜなら神の前で最も謙虚に成らなければならない神職者が「美人神主」と言っているのだから、これほど罰当たりなことはないからだ。
厄介なことに、著者の写真を見ると、確かに美人なのである。しかも頭蓋骨の形がいいのか、実に神職者としては様に成っている。但し良く見てみると口が曲がっているので、本当に言いたい事を言えない状態にあるということになる。
著者のプロフィールには生年が書かれていない。女性が作者の場合、生年が書かれていない本は嘘が書かれていると見るべきであって、この判断基準を持つと女性が書いた本の真贋が良く解るようになる。
恐らく、この本の題名は先に著者が決めた物に、編集者の姥智子か発行人の河上清のどちらかが変更してしまったのであろう。美人な人が自ら「美人神主」とは言わないし、大体、神職者なら「神主」とは言わず、「神職者」と言う筈だからだ。
●幸せは実にシンプル!
この本の題名は最悪なのだが、この本を読み進めていくと、文章は矢鱈に巧いし、その内容は物凄く良い。これは明らかに神様と繋がった人でないと書けない物である。著者は神職者をやっているだけでなく、12歳の頃から巫女の仕事をやっていたので、道理でこんな素晴らしい本を書ける訳だ。
神職者の仕事というのは想像以上に忙しく、神社の祭祀を行うためにエネルギーの殆どを使ってしまう。だから言っちゃあ悪いが、神職者が書いた本でいい本は余りない。しかし神様と繋がっている者なら、神様から聖なるエネルギーを頂けるので、それでその限界を突破してしまうのである。
この著者は神職者に成りたての頃、余りにも忙しすぎたので、どうすれば心を整え、幸せを高めることができるのかあれこれ試すように成った。そこで気づいたのが、
「幸せは実にシンプルな物で、幸せは毎日の生活の中にある」
という事であり、これに気付いたからこそ、実に内容が良い本を書けたのである。
この本の目次は、
第1章 毎日の習慣
第2章 幸運を呼ぶ時間の使い方
第3章 感謝の気持ちを忘れない
第4章 幸せの種まきをする
第5章 自分をもっと輝かせるために
第6章 心を美しく磨く
となっているのだが、この目次を見ただけでも、この本は1つも浮わついた所が何もなく、どうすれば幸せに成れるのかをきちんと述べているのかが解る。
以前、修道女の渡辺和子が書いた『置かれた場所で咲きなさい』という本を紹介したが、彼女は自分の心の中に激しい憎しみがあるために、それを抑え込むために敢えて厳しいことを言っていると俺は指摘した。
そういう本は、読んでみて「素晴らしい!」と感動しても、実践することが不可能なので、誰も実践せず、数日もすれば読んだ内容さえ忘れてしまう。しかし市野智絵の心の中には憎しみなど何もなく、まさに「真心」があるので、感動できるし、実践する事も可能なのである。
●市野智絵に対して勝手に運命鑑定!
市野智絵が書いた本が余りにも素晴らしいので、市野智絵に対して勝手に運命鑑定をする気になった。
まず市野智絵は「いちのともえ」と読む。
苗字で「市野」と来たら、先祖は民間巫女の筈である。天武天皇が宗教改革を行い、神社から呪術的要素を抜いてしまうと、それに反対した巫女たちは民間へと流出した。これが民間巫女たちで、政府の統制を受けることなく活動し、関東地方や東北地方にまで進出した。
今戸神社は源頼義と源義家の親子が創建したのだが、その時に関東地方で活動していた民間巫女に神社の運営を任せたのであろう。神道界では藤原氏系の家が名門とされているのが、民間巫女上がりの家は主流ではないにしても、地方に行けば名門となる。
名に「智」が入った場合、必ず頭の良い女性になるので、それで文章が異様に巧い。
名に「絵」が入っているので、それでイラストレーターになったというのは、実に納得のいくことである。
名前通りの人生を送っていると言えよう。
但し、神職者として神道の教学を深く勉強した訳ではないし、イラストレーターとして一流ではない。そういう実績のなさが、題名に問題を抱えた本を出してしまった原因なのである。神道の教学もイラストも10年以上かけてやらないと物にはならないものなのだ。
地格は23画。
天格は16画。
総格は39画。
女性にしては余りにも強すぎる画数なので、専業主婦は絶対に無理だし、神職者とイラストレーターの掛け持ちをしてエネルギーを発散していかなければならない。子供を沢山生む事も必要になってくる。如何なることがあっても、普通の神職者で終わる人ではない。
●婚活中の女性たちや育児中の母親たちには超お勧め
今戸神社は招き猫で有名な神社であるのだが、この市野智絵の提案で「縁結び会」という物を始め、これが成功を収めているらしい。これだけパワーの強い女性がいれば、それが縁で結ばれる男女は続出することであろう。
婚活中というのなら、この縁結びの会に参加してみるといい。意外と簡単に結婚相手を見つける事が出来ると思う。要は、結婚って物は縁なので、自分の判断で相手を探すより、良縁のある所に行って相手を見つけた方が早いし、それに最善とも思える相手と結ばれることができるようになる。
それと同時に、この本を買って、書かれている事を1つ1つ実践していったらいい。いい年こいて結婚できない人は、「幸せに成る所作:」をやらず、「不幸せに成る所作」を平気でしているからこそ、結婚できないのである。
既婚女性であっても、第一子を育てている人にもこの本はお勧めであり、この本に書かれている事を実践していくと、本当に幸せになってしまう。しかし子供が3人以上いる既婚女性は母親として一人前になっているので、子供が1人しかいない作者の甘さを見破ってしまうことであろう。
現在、出版界では千円台の本でいい本はなく成っている。二極化が進んでいるので、いい本を買おうとすれば3千円以上の物になってしまう。しかしこの本は定価が1200円であり、しかも内容が格段に優れている。こういうことは滅多にないので、是非とも購入して頂きたい物である。
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