チョイブスの魅力

●「男性はあんなのがいいの？」

　現在、芸能界では壇蜜と橋本マナミの冷戦が展開中であり、両者は互いに意識して、意見を求められても何も言わないという事をやっている。性格的には相反する２人なので、仲良く成る事は決してないであろう。

　壇蜜の事を取り上げると、女性たちは決まって、

「男性はあんなのがいいの？」

と訊く。女性たちから見れば壇蜜はブスである。ブスなのになんで男性たちのモテるのか疑問でならないのだ。だから女性たちは男性たちの事を何も解っていなんだな～。壇蜜は男性たちに対して或る点をピンポイントで突いているからこそ、人気を博しているのである。

　ではそれは何かと言うと、

「チョイブス」

という事であり、単なるブスではなくチョイブスだから男性たちには堪らないのだ。男性たちは若い時なら美人が大好きである。しかし40歳を過ぎると好みが変わり、チョイブスが好きになる者たちが出て来るのだ。

　４０歳を過ぎれば男性たちは仕事ができるようになるから、仕事をすれば疲労してしまう事になる。それなのに仕事の後に美人と付き合うというのは更に疲労を重ねる事に成る。だからチョイブスがいいのであって、壇蜜は男性たちの「チョイブス枠」に巧く入って、それで男性たちは壇蜜を愛人にしたいと思うのである。

　これに対して橋本マナミは「厚化粧枠」なのであって、舞妓さんたちが全ての男性たちからモテるように、厚化粧によって正体を隠すからこそ、それを知りたいと思ってしまうのだ。橋本マナミは愛人向きではない。どちらかといえば主婦向きであり、だから女性たちは壇蜜を批判しても、橋本マナミを批判する事がないのだ。

●チョイブスは美人よりもランクが上

　当たり前の事だが、ブスだろうがチョイブスだろうが若い時にはモテない。所詮ブスなんだから美しく成る努力をすべきなのであり、ただ遺伝子の問題で、どうしても美しくはなれない。それで１０代や２０代では悲しいまでにモテない。

　しかしブスたちの内、チョイブスはワンランク上の好みなのである。美人たちは１０代や２０代でモテまくるので、そういう女性たちと付き合った男性たちは、４０歳になると「もういいだろう」と思ってしまう。

　その間隙を突いて登場してくるのがチョイブスであり、チョイブスは今まで脚光が当たらなかったために、せっせと実力を蓄えてきたのであり、それが或る時期を過ぎると途端に開花してくるのである。モテないからこそモテるようになったのであって、モテっ放しだからそうなったのではない。

　既婚女性たちにしてみれば、なんでチョイブスがモテるのか解らない。なぜなら美人たちがモテていた時に結婚してしまうから、それで解らないのである。「美人＝モテる」という公式が頭の中に入っているからこそ、なんでチョイブスがモテるのか全然解らないのだ。

　既にチョイブスたちはビジネス的にもきちんと成立している。それが、

「スナックのママたち」

だ。スナックのママたちはどれもチョイブスなのだが、チョイブスだからこそ男性客たちはその店にやってくるのだ。ホステスだとかキャバクラ嬢は綺麗すぎるのであって、そういうお店にはチョイブスの魅力など解らない未熟な男性たちが行くのであって、男性たちにレベルからすればまだまだ青いという事に成る。