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AB型の性格が解ると、『ベルサイユのばら』は実によく解る。

●AB型は二重人格
 
『ベルサイユのばら』の原作者「池田理代子」の血液型はAB型なのだが、この血液型がどのような人格を作り出すのかを解っていないと、『ベルサイユのばら』は何度読んでも理解する事は出来ない。AB型の人は「二重人格」なのであって、他の血液型の人たちのように人格は1つではないのだ。
 
 家族内にAB型の人がいれば、AB型の人間という者は一体どういう者であるか大体察しが着くのだが、AB型の人は少数派ゆえに必ずも家族の中にいるとは限らない。というか、割合的には非常に少ない。だからAB型の人がどのような人格になるかをまるで解っていないのである。
 
『ベルサイユのばら』に感動したからといって、池田理代子本人に会ったら、彼女の矛盾だらけの会話に卒倒すると思う。それどころか彼女が状況に合して自分の態度を変えていくので、その豹変ぶりを見てしまったら、本当に信用できなくなると思う。彼女に何か悪気があってそういう事をしているのではなく、血液型がAB型であるために、そういう事を平気でやってしまうのである。
 
 池田理代子は一時期、少女漫画の世界から完全に追放されてしまったという経歴があり、彼女と一緒に仕事をした人たちが「もう池田理代子は嫌いだ」と思ったからこそ、そういう事になってしまったのだ。そのお蔭で中央公論社に拾われて『婦人公論』とかで漫画を連載する事が出来たのだが、それでも彼女の人格に異常な部分があるという事を絶対に忘れてはならない。
 
『ベルサイユのばら』に嵌ってしまう理由も、『ベルサイユのばら』を飽きてしまうのも、全て理由は同じであり、AB型の血液こそが池田理代子の作品に嵌らせると同時に、飽きさせてしまうという事を仕出かして来る。池田理代子の作品は「作品だけを見るのではなく、作者本人を見よ」という事をすると、彼女の作品の良さも悪さも全て解る事に成る。
 
●登場人物たちの構図
 
『ベルサイユのばら』の登場人物たちの血液型は明記されていないのだが、原作者の池田理代子は主だった登場人物たちには「A型」か「B型」かに分けている。端役では「O型」の人物であろう者が見受けられるが、不思議な事に「AB型」の登場人物というのはいない。四つある血液型の内、半分はしっかりと描かれているのだから、それで読者たちは魅了されてしまう事に成るのである。
 
 A型      B型
 オスカル   アントワネット 
 アンドレ   フェルゼン 
 ロザリー   ジャンヌ
 
 池田理代子はA型を「善玉」、B型を「悪玉」として使用しており、善悪の対象が明確になるがゆえに、実に読み易い作りになっている。フェルゼンはオスカルが片思いする相手ゆえに、何か善玉のように描かれているのだが、しかしフェルゼンはアントワネットと恋仲になる事によって、アントワネットを死に追いやっていくのだから、とんでもない悪党になっているのだ。
 
 通常、A型の人とB型の人は血液型が違っても理解し合えない事はない。それなのに池田理代子はA型のキャラとB型のキャラはお互いに理解し合う事が出来ないという事で描いている。なんでこんな事になったのかというと、彼女の父親がB型で、母親がB型なので、両親の夫婦仲を見る事でそう思い込んでしまったのであろう。
 
 それ以上に恐ろしいのは、A型のオスカルは同じくA型のアンドレやロザリーとも理解し合えていないという事である。これは通常、絶対に有り得ない。A型同士なら血液型が同じ故に他の血液型よりも理解し合える。但し、喧嘩した時には本当に徹底的に喧嘩してしまう事に成る。
 
 アントワネットを浪費と享楽に追い込んでしまったポリニャック伯爵夫人は肖像画で見る限り典型的な「B型」だと推定できるのだが、漫画の中では「O型」の女性として描かれている。O型の女性はA型ともB型とも巧く付き合えるので、オスカルと揉めるというのは納得が行かない。だからポリニャック伯爵夫人が出て来ると、オスカルの生き方が変に成ってしまい、それで最終的には近衛連隊隊長を辞める事になってしまう。
 
 
●読者たちの血液別理解度
 
『ベルサイユのばら』は読者たちの血液型によって、その理解度は異なる。
 
①O型の女性
 O型の女性は心が広いために、『ベルサイユのばら』で様々な登場人物たちが出て来る事自体楽しくなってしまう。O型とA型は相性がいいので、それでO型の女性たちにはA型のオスカルにゾッコンに成る者たちが大量に出て来る。O型はB型とも相性がいいので、それでB型のキャラたちの言動を的確に理解して行く事が出来る。
 
 しかしO型の女性たちは最も騙され易い。AB型の女性にとって、O型の女性は単なるカモであり、O型の登場人物を良く書く事は絶対にない。O型の女性たちの中には「『ベルサイユのばら』は嫌い」「宝塚も嫌い」という人たちが多いのだが、それは池田理代子の血液型がAB型だからであり、AB型の女性を信用できないからこそ、そうなってしまう。
 
②A型の女性
 A型の女性たちは几帳面であるがゆえに、同じくA型のキャラらちの言動を最もよく理解する事が出来る。A型のオスカルは好きにはなるが、ゾッコンになったりはしない。どんなに好きになっても、心のどこかでは冷静になって見ている。オスカルの性格は飽くまでもAB型の原作者が考えた物であって、A型本来の物ではないからだ。
 
 A型の女性たちはB型のキャラたちには全く同感できない。B型のキャラたちをA型の女性たちから見れば、「ただ単に我儘ではないか?」と思ってしまうのであり、「こういう事をやってはならない」事でしか過ぎないのだ。とはいっても、B型の人ならそういう事をする事も有り得るのであって、そこがリアルな部分に成っているのである。
 
 
③B型の女性
 B型の女性たちは活動的だから、『ベルサイユのばら』の物語の展開が速い事に魅了されてしまう。B型のキャラたちが悪役で描かれているにも拘らず、そんな事お構いなしに作品を楽しんでくる。A型のキャラを好きになっても、その性格をよく理解できないのはB型の女性たちの特徴である。
 
 池田理代子の作品には、少女が男性に恋をする前に同性である女性を好きに成ってしまうというパターンがあるのだが、『ベルサイユのばら』でも女性が女性を好きに成るシーンは出て来る。しかしレズの関係に成ったりする事はない。それなのに実際にレズったりするのはB型の女性たちである。『ベルサイユのばら』が誤解されてしまうのは、B型の女性たちの思慮のなさにあるといっても過言ではない。
 
④AB型の女性
 AB型の女性たちは自分と同じAB型の女性が『ベルサイユのばら』を描いてくれたので、それでこの作品を非常によく理解する事が出来る。この作品はAB型の女性が見れば、まるで違った物に映る事であろう。AB型の女性が見たA型とB型のキャラが出ているので、本当の血液型とは違うのである。
 
 だが恐ろしい事に、AB型の女性たちは『ベルサイユのばら』を最も速く飽きてしまう事に成る。AB型の女性としては、A型の女性が描いた作品の方が好きであり、B型の女性とは一緒に遊ぶ方が好きである。こういう事を防ぐためには作品の中にAB型のキャラを出せば良かったのだが、そういう登場人物がいないために、飽きてしまうと急速に飽きてしまうのである。
 
●AB型の女性は小説家や漫画家に向いている
 
 俺が池田理代子の作品を読んでつくづく思ったのは、
 
「AB型の女性は小説家や漫画家に向いている」
 
という事であり、AB型の女性はキャラの性格をはっきりと描いてくるので、それで読者としては実に読み易いようになっているのだ。
 
 しかも大量のキャラを登場させても、巧く使い分ける事が出来るのは実に素晴らしい。他の血液型の女性だと、キャラが多く成って来ると、その使い分けが下手糞になってくる。自分が得意とするキャラは巧いのだが、そうでないキャラになってしまうと、途端にダメになってしまうのである。
 
 池田理代子の作品で致命的な欠点を指摘するとすれば、
 
「《深淵なる苦悩》がない」
 
という事であろう。確かに主人公が苦悩しているシーンはある。しかしその苦悩は実に浅いのであって、それでは苦悩が深まっていかないのだ。AB型の女性はどんな状況にも対応できてしまうので、所詮は無理な注文であるといっていい。
 
 池田理代子の作品は結婚すると読まなくなってしまう傾向が非常に強い。なぜ読まれなくなってしまうのかといえば、深淵なる苦悩がないからであろう。恋愛結婚であるなら、結婚するまでの過程に様々な事を経験していく。恐らく人生の中で最も多くの事を考えなければならないのであって、その経験をしてしまうと、独身の頃には楽しめた作品が楽しめなくなってしまうのである。
 
『ベルサイユのばら』には親子二代でファンになっているケースがあるだが、母親の方はもう読まなく成っている事であろう。かといって娘に禁止するような代物ではなく、寧ろ読んでおいた方がいいと勧める物である。
「所詮は少女漫画」
と思うか、
「自分は年を取ったんだな~」
と思うかは、本人の判断次第であろう。
 

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コメント

タマティー様、こんにちは!
ともぞうです。

最近、自分の人生に自信を失ってしまって、不安だらけの日々です。

いきなりですが、タマティー様は徳を積む事に関してどう思いますか?
今までは、徳なんて目に見えないし、あまり深く考えないようにしてたのですが…。
ネットで調べたら、病気になったり、早く死んだり、いい仕事に就けなかったり、いい結婚相手に巡りあえなかったりするのも徳がないからだと…。

もし人生に徳が関係するなら、具体的にどんな事をしたらいいのでしょうか?
自分の徳を積みたい欲で人のため尽くしたりしても意味は無いのでしょうか?
なかなか純粋に人のために尽くすのは難しいなと思います。
天理教では気持ちよりまず行動するのが大事だと教えてもらったんですが、ネットでは気持ちが大事のような事を書いてるし…。

タマティー様、良かったら徳について記事にしてもらえませんか?
記事にしてもらうのが難しいなら何かアドバイスいただけますか?
いつもお願いしてばかりですみませんが宜しくお願いします。

投稿: ともぞう | 2016年3月14日 (月) 16時50分

おはようございます。タマティー様

うちの家族は6人中3人AB型で、自分の母と夫の母もAB、それ以外の人、特に男は全てB型なんです。
両母とも癖がとてもあって、言ってることは断定的なのにコロコロ変わるし面倒だなぁとよく思いますが、それは名前などの相性以外にAB型だからなんでしょうか?ということは私にもその傾向があるんでしょうか。AB型の人と接する時に気をつけることはありますか?

私も結婚前にベルバラにがっつりはまり、劇でオスカル役までやりましたが、今は飽きてしまって懐かしさはあっても興味はありません。
年のせいなのか、血液型のせいなのか、、、タマティー様は何型ですか?
とても虜になっておられますね!

投稿: りりまま | 2016年3月15日 (火) 06時03分

りりままさん、タマティーは『ベルサイユのばら』に嵌りまくっております。
続いて、『オルフェウスの窓』にも現在嵌り中です。
『ベルサイユのばら』の嵌り度が「100%」だとすると、『オルフェウスの窓』の嵌り度は「300%」で、こういう漫画は本当にイカンですよ。

『ベルサイユのばら』は結婚する際に嫁入り道具として持っていく人がいるけど、結婚後、まず読まないです。
池田理代子さんは結婚を3回もしているんだけど、子供がいないから、それで既婚女性たちには説得力を欠いてしまうんですね。
妊娠出産を経験しないと、その後の事はどうやっても書けませんからね。


よくB型とAB型の組み合わせで、家族が成り立っているか不思議です。
AB型の人の意見は半分聞くようにして、後で翻しても気にしない事ですよ。
油断のできない人だけど、何か特別な能力を持っているから、その方を評価してあげた方がいい。

自分がAB型なら、母親たちと同じような性格だって事なので、多分、旦那さんも子供たちも迷惑していたりするかも?
とはいっても、B型は勝手気儘で無責任だから、その方が目立っちゃうかな?

投稿: タマティー | 2016年3月15日 (火) 17時05分

タマティ様、こんにちは。ベルばら面白いですよね〜。でも確かに結婚後、読み返したい気持ちにはあまりならないかも…。不思議なものです。

それにしても、私、O型なんですが、
AB型の人って近寄りがたい、何を考えてるのか自分には分からなくってちょっと怖い気持ちがあるんですが、たまたまなわけじゃなかったのか〜と変に納得してしまいました。
仕事はすごくデキる人達ばかりでしたし、優しいといえば優しいんですけど…
いまだに、どういう距離感で付き合えば良いのかつかめず、緊張してしまいますT^T

投稿: アキポン | 2016年3月16日 (水) 08時32分

アキポンさん、その感想は実に正しいです。
『ベルサイユのばら』は名作ではあっても、所詮、作者が24歳~25歳の時に作った物なので、結婚適齢期を経験した女性たちには「これは変だぞ」と思ってしまう訳です。

タマティーの経験則から言って、人の良いO型の女性は、AB型の女性とどんなに仲良く付き合っても、最終的には喧嘩する事になります。
これは男の俺からしてみると、実に面白い現象です。

O型の女性は誰とでも仲良く接していこうとするのですが、AB型の女性は状況に合わせて自分を変えていくので、同じ人付き合いの良さでも、内容が全く違うんですね。
その事にO型の女性が気づくと、激怒する事になります。
だから、距離を取って付き合い、深い付き合いにならないように気を付ける事ですね。

投稿: タマティー | 2016年3月17日 (木) 05時47分

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