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仏教を研究して解った事 その2

●釈迦が教えた修行法
 
 釈迦が原始仏教教団を立ち上げて、教団の経営を軌道に乗せる事が出来たのは、釈迦が「四諦八正道」を唱えたからに他ならない。これがあればこそ沙門たちを改宗させて僧侶にしていく事が出来た。教団内では如何なる修行をやっていたのかといえば、
 
「釈迦の説法を聞く」
「布薩に出て反省する」
「坐禅を組んで瞑想する」
 
という事をやっていた。
 
 だから仏教徒である以上、説法を聞き、布薩に出て、坐禅を組むという事をしないと、仏教を修行した事にはならない。自ら「仏教徒である」と名乗っても、本当にその者が仏教が解っているかいなかは、これらの事をしたかしないかで決まる。当然、こういう事が出来るのは僧侶たちだから、俺は僧侶たちが書いた仏教書を主に読み、仏教学者たちが書いた本は飽くまでも仏教を学術的に研究した物としか扱わなかった。
 
 釈迦の説法は『スッタニパータ』や『ダマンパダ』を読めば解るから、後世できた仏教経典を読むのではなく、原始仏教の経典を読むべきであろう。仏教を理解していくに当たって、阿弥陀信仰とか法華信仰というのは実に邪魔なのであって、この手の信仰を否定しないと、釈迦が一体何を言ったのか解らない。
 
 原始仏教教団では、布薩は新月と満月の時にやったので、新月と満月の時は仕事をやめて、反省会をしなければならない事になる。但し日本の仏教は戒律を否定する事になってしまったので、この反省会は戒律に違反したかを問う物ではなく、自分の内面的な事を問う物になってしまう。
 
 坐禅は個人で出来る物だから、時間があれば坐禅をすべきであろう。原始仏教教団の坐禅はかなり自由な物で、坐禅が厳格に成ったのは中国で禅宗が起ってからなのであって、あんな堅苦しい坐禅はしなくていい。原始仏典を読んでいると、坐禅は瞑想に重点が置かれているのであって、坐禅それ自体には重点が置かれていない事が解る。
 
 
 
●禅宗の問題点
 
 日本の仏教の宗派で坐禅をしているのは禅宗系の臨済宗や曹洞宗であり、だから俺はこの宗派の僧侶たちに高い評価を与えた。普通の人たちから見ればこの両宗派は同じようだと思ってしまうが、臨済宗の僧侶たちは上品なのに対して、曹洞宗の僧侶たちには当たり外れが大きく、当たりの僧侶たちは本当に出来が良く、ハズレの僧侶たちは本当の糞坊主としかいいようがないほど酷い。
 
 禅宗での坐禅の最大の問題点は、坐禅の最中に「警策」を使う事である。警策を使用されると、瞑想が中断されてしまうので、それでより出来のいい瞑想が出来なくなってしまうのだ。臨済宗の僧侶たちにしても、曹洞宗の僧侶たちにしても、彼らの本を読んでみると、もっと先に行けばいいのに、なぜだかどの僧侶たちも途中で挫折してしまっているのである。
 
 俺が「ネルケ無方」というドイツ出身の僧侶を高く評価するのは、彼は瞑想が中断していないので、それで非常に出来のいい坐禅ができるからだ。彼は兵庫県新温泉町にある安泰寺で住職をしているのだが、警策をやれるほど人が多い訳でないので、それで警策を使用していないらしい。だから中断される事なく瞑想をする事が出来るのであり、これが格段に出来のいい結果を生み出しているのである。
 
 瞑想は高い集中力を長時間に亘って持続しなければならないのだが、これを可能にするためには白米を食べるのは絶対にダメであり、必ず玄米にしなければ成らない。実際にやってみれば解る事だが、白米ではこの長期的な瞑想は持たない。玄米を食べるからこそ出来るのである。
 
 事実、釈迦も出家前は白米を食べていたらしいが、出家後は玄米を食うようになった。それゆえ玄米なのであり、白米を食べて仏教を理解しようというのは無理が有り過ぎるのだ。俺は玄米を食べているので、著者が玄米を食べているのか白米を食べているのか大体解る。白米を食べて仏教の事を本当に理解した人は皆無であり、白米を食べている限り、仏教を理解する事は出来ないであろう。
 
 
●居眠り坐禅
 
 俺は本気で坐禅をやっていた訳ではないのだが、「居眠り坐禅」という物ならやった。居眠り坐禅というのは、俺は本を読み始めると眠たくなってしまうので、座ったまま腕を組んで、少し考え事をして、最終的には居眠りしてしまう物である。居眠りと坐禅を掛け合わしたような物であって、これをやるとなぜだか頭がリフレッシュし、仏教の事が実によく解るようになった。
 
 釈迦は短眠族だったらしく、夜遅くまで修行し、朝早く起きて修行していた。但し、食事が終わると眠たくなったらしく、それで昼寝は許した。この昼寝はバラモン教にはなかった物で、バラモンたちは仏教の僧侶たちが昼寝している事を大いに批判している。しかし昼寝こそ、仏教がバラモン教に大きく差を付けた物であった。
 
 俺には昼寝の習慣がないので、基本的に昼寝はしないのだが、最近、出張が多く、出張先であんまり寝られないので、それで出張から帰って来ると、昼すぎ辺りにどうしても居眠りをしてしまうようになってしまった。俺はこの居眠りを悪い物だと思っていたのだが、仏教の研究をしている時はこの居眠りこそが巧く機能してくれた。
 
 居眠り坐禅の凄さは、何か考え事をしながら居眠りをしてしまうと、居眠りが終わると脳がリフレッシュして、その解答を与えるだけでなく、釈迦の言っている事が実によく解るようになったという恩恵を与えてくれた。昼寝をしないと釈迦の言っている事が解らない。坐禅をしないと仏教の教えが解らない。だったら昼寝と坐禅を一緒にしてしまえばいいのである。
 
 釈迦の言っている事が解って来ると、仏教書の真贋をきちんと着けられるようになった。仏教書の著者たちが昼寝と坐禅をしていなければ、どう仏教を勉強したとしても、釈迦の言っている事は絶対に解りっこないのだ。仏教は勉強すれば理解できる物ではないのであって、やはり実践が伴わないと絶対に解らないのである。
 
 
●幾ら「仏教が好き!}と言われても
 
 仏教徒たちの中には「仏教が好き!}という事で本を書いて来る人たちがいるのだが、幾ら「仏教が好き」と言われても、釈迦の説法を聞き、布薩に出て反省し、坐禅を組んで瞑想しないと、絶対に仏教の事を理解できない。往々にしてこの手の発言をする人たちは仏教系の宗教団体に所属していないのだが、それだからこそ仏教の事を理解できないのである。
 
 キリスト教は信仰義認説を取るので、極論を言ってしまえば、信仰しさえすれば良く、善行は要らない。しかし仏教はそうではないのであって、三宝帰依すれば仏教徒として認められるが、解脱すべく努力し続けるからこそ仏教徒たりえるのである。どんなに仏教徒を名乗っても、煩悩まみれでは仕様がないのだ。
 
 仏教とは「自分自身と真剣に向き合う哲学」であると言った方がいいかもしれない。仏教を宗教だと捉えるからこそおかしな方向に行ってしまうのであって、仏教は自分の心を主とする事を教えるのだから、哲学とした方がいいのだ。仏教で問うているのは、解脱できたか否かなのであって、解脱していないのなら、仏教の事をあれこれ本を書くのはやめるべきであろう。
 
 解脱していないのなら、せめて坐禅を組んで瞑想して欲しい。幾ら煩悩があったとしても、坐禅をして瞑想すれば、或る程度は落ち着く。その状態で生きて行けばいいのであって、それすらしないと成れば、一体なんなんだという事に成る。はっきりと言ってしまうと、「仏教が好き!}と言っている事自体、仏教的には執着なのであって、仏教徒としては問題があるという事なのである。
 
 普段の生活はせわしない物だ。だからといって流されるままに生きてはならない。1日の中で、数分でもいいから心を落ち着ける時間を持つべきなのである。そういう事が出来れば、ちょっとした事で激怒したりはしない事であろう。だから坐禅なくして仏教を理解しようというのは無理が有り過ぎるのであり、結局、仏教の事を何も理解できなく成ってしまうのだ。 
 

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コメント

タマティーさん、こんにちは。

今まで瞑想や座禅は難しいものと思っていたのですが、目を瞑ったまま静かに考え事をするだけでもその効果はあるのでしょうか

タマティーさんに報告があります。前回生理不順で相談したのですが、遅れてきた生理の血がいつもと違い、そのままとうとう生理周期が40日を越してしまったため検査薬を試しましたら陽性でした。
先週産院に行ってきまして7週目になりました。

結婚したらすぐ授かれるようにと体質改善を行っていました。タマティーさんに鑑定していただいてからの今日のことに不思議なご縁を感じています。

まだ不安定な時期ではありますが、両親に報告をし、結婚する予定で彼も喜んでくれています。
もっといい報告ができますようこの時期をしっかり乗り切りたいです。

投稿: ハル | 2016年7月21日 (木) 09時47分

ハルさん、それも瞑想の内の1つです。
日々、心を落ち着ける時間を持つ事が大事なんですよ。

妊娠10週目に行けば安定しますけど、まだまだ不安定なので、普通の生活しましょう。
前に飯を少し抜いたから、妊娠し易い体になってしまったのかも?

投稿: タマティー | 2016年7月22日 (金) 04時48分

みかこさん、3つほど質問があります。

1、旦那さんとの出会いと結婚に至るまでの過程は?

2、みかこさんの学歴と職歴は?

3、みかこさんの幼少期に何があったのか?

投稿: タマティー | 2016年7月22日 (金) 04時50分

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